【ニーリー公式note1周年!】オウンドメディア立ち上げで取り組んだこと
ニーリー広報の佐藤です!広報で企画運営しているニーリー公式noteは、2022年12月の開設から1周年を迎えました!ここまで続けることができたのも、こうして読んでいただいている皆さんや、取材に快く協力してくれた社員の皆さんのおかげです。いつもありがとうございます!
今回はnoteを始めてからの1年間を振り返り、どのように立ち上げてどう継続しているのか、実際の取り組みをご紹介します。私たちと同じように法人noteを運営している方々の参考になれば幸いです。
noteを始めた目的は「ニーリーってよくわからない」を解消するため
ニーリーのnoteは、特に採用候補者の方に向けた情報発信を目的として始めました。
当時ニーリーや主力事業のPark Direct(パークダイレクト)は、採用候補者にとって「どんな人が働いている会社なのか見えない」「事業内容がよくわからない」「ミッションと事業がどう繋がっているの?」など、外から見える情報が少なく分かりづらいという課題があると考えていました。
広報というと、「認知を取りにいく」という事が真っ先に目的になりがちだと思いますが、ニーリーを知ってもらっても、その先に情報が無ければ「やっぱりよくわからなかった」という印象で終わってしまいます。
そこで、誰に向けて何を目的に発信するか、という点を整理しました。
誰に向けて発信するか~認知ではなく解像度UPを目指す~
面接を担当する社員からは、「面接まで進んでもらえたらニーリーの魅力が伝わるのに」という声がありました。普段面接で話していることを記事にすれば、より多くの人に採用ステップの前段階でニーリーの魅力が伝えられます。不特定多数に向けて認知を取るような、いわゆる“バズる記事”は狙わずに、既にニーリーを知ってくださっている方に対して、読んだらニーリーの“解像度”が上がり、ニーリーに興味を持ち、選考に進みたい・入社したいと思っていただけるような記事がきちんと用意されている状態を、最初のゴールとしました。
何を発信するか~そもそもニーリーには発信すべき魅力が沢山ある~
次に、具体的に何を発信していくの?という事のテーマを決めました。
私自身、入社する前と後で良い意味でのギャップがあったのですが、ニーリーには外から見るよりも遥かにたくさんの魅力的な人たちが集まっていて、「Park Direct」の事業を通して「社会の解像度を上げる」というミッションを叶えようと日々エネルギー高く奮闘していました。
そして、事業もおかげ様で順調に拡大しており、なぜ拡大=評価いただいているのかは発信する必要があると感じました。
発信する内容は、ニーリーの掲げる「社会の解像度を上げる」というミッションが、事業/人/組織とどう繋がっているのかが分かるような記事を目指しました。採用候補者の方や新規入社者の方にヒアリングすると、ミッションに共感してくださっている方が多かったのですが、一方でミッションがどのようにPark Directの事業や組織のカルチャーに繋がっているのかが分からない、という声が多かったためです。それを会社全体としてではなく、ニーリーの中の人それぞれの言葉で伝えていこう!という方向性に決めました。
実際の記事紹介
ここで、実際にこの1年間で公開した記事の一部をご紹介します!
①事業の魅力
代表佐藤から、「ニーリーのミッションとPark Directの事業がどう繋がっているのか」「Park Directの事業がどんなビジネスで、今後どう発展していくのか」というミッションと事業の関連性や社会的な意義、将来性などをきちんと言語化して、ニーリーという会社自体や、月極駐車場というニッチなマーケットに対して、どんなワクワクがあるのかを伝える記事を作成しました。
・「Park Directがつくる社会の「選択肢」~ミッションである「社会の解像度を上げる」挑戦とは~」
・「駐車場ビジネスはなぜ面白いのか?~マーケットの魅力とニーリーの目指す未来~」
また、資金調達の際にはVC対談を実施し、投資家から見たニーリーの魅力についても掲載しています。
・Keyrock Capital Managementの内河氏と代表佐藤の対談
「【クロスオーバーファンド×CEO対談】海外機関投資家からみたニーリーとは」
・logistics Innovation Fundの植木氏とCFO島本の対談
「【VC×CFO対談】VCが考えるニーリーの成長性」
・三菱UFJキャピタルの山本氏とCFO島本の対談
「~VC×CFO対談~ VCが語るニーリーの大型資金調達の裏側」
・投資家村上誠典氏と代表佐藤の対談
「投資家村上誠典氏が語るモビリティSaaSの可能性 〜グロースキャピタル「THE FUND(ザ・ファンド)」からのニーリーの投資評価とは〜」
②人の魅力:入社エントリ/メンバー紹介
そもそもニーリーにはすごいスキル・経験を持った人、ミッションに共感して強い使命感を持って入社している人、スタートアップでスキルアップや成長をしたいと思っている人など様々な人が集まっているので、人軸の発信として、入社エントリを作成しました!
・ニーリー入社エントリの中で、もっとも読まれている記事!
石亀一郎(いしがめかずお)さんの「入社エントリ~起業・COOを経験してきた私が、ニーリーに入社したわけ~」
・キャリアチェンジ・キャリアアップのお手本!
福田悠一(ふくだゆういち)さんの「塾講師からSaaSプロダクトのGMに~”普通”である自分が、GMを務めるようになったニーリーのフラットさと成長環境~」
・その他入社エントリ
③組織の魅力:お仕事紹介
各Gのマネージャーに、その部署が何のためにどんな業務を行っているのか、どんな思いで業務にあたっているのか、という部署紹介の記事を書き溜めています。
・クライアントサクセス部門の業務は、これを読めば分かる!
小川洋子(おがわようこ)さんの「Park Directが目指すクライアントサクセスとは~5つのグループの役割と大事にしたい組織のビジョン~」
・ニーリーの開発組織で働く魅力が、これを読めば分かる!
CTO三宅克英(みやけかつひで)さんの「ニーリーの開発組織で働く魅力とは」
・カスタマーサクセスの仕事が、これを読めば分かる!
齋藤千明(さいとうちあき)さんの「カスタマーサクセスは情報が集まるHUB~Park Direct(パークダイレクト)とカスタマーを繋ぐ~」
・その他仕事紹介
note立ち上げで大変だったことと改善のためにやったこと
立ち上げ当初は記事の制作が中々進まず、公開ができない状態が続いたこともあり、今思うと本当に産みの苦しみでした。
つまずいたポイントは2つです。
つまずき1:インタビューで上手く話しを引き出せず記事化で苦労する
ニーリーでは記事執筆の経験が無い方が多かったため、主に広報からインタビューさせていただいてライターさんの力を借りながら記事化する形式を取っていました。最初は、経歴や現在の担当業務、ニーリーの良いと思うところなど定型の質問を用意して、全ての人に同じ質問をしていました。しかし、それでは定型的な回答しか引き出せず、記事化してもとても単調なものになってしまっていました。これでは狙っている「ニーリーの魅力」が伝わらない、このままでは外に出せないと、一人で抱え込んで時間ばかり過ぎていきました。
対策:インタビューの質問をアップデート
そこで、記事の格となる”その人自身の言葉”を引き出すため、質問の仕方を工夫していきました。例えば営業キャリアを積んできたという方に対して「なぜ営業という職種を選んだのか」、「どの部分が面白いと思ったのか」、「どうしてその目標を立てようと思ったのか」など、その時のその人が思ったこと、感じたこと、取った行動など詳細を深堀りして聞き込むようにしました。
また、ニーリーの魅力の伝え方についても、人それぞれの理由を大事にしました。例えば何人かが同じようにニーリーの『社会の解像度を上げる』というミッションが素敵だと答えたとしても、素敵だと思った理由や背景などは人それぞれ必ず違います。「なぜそう思ったんですか?」「それってどういうことですか?」など、これだ!と思う言葉が出てくるまで、かなりしつこく(笑)質問して突っ込んでいます。
これによって、例え同じ業務をしている人でも全く違う印象の記事が作れるようになるなど、血の通った記事が作れるようになってきました。表現や記事化はライターさんの力を借りつつも、インタビューだけは必ず自分自身で行うようにしています。
つまづき2:レビューがスケジュール通り進まない
初稿がやっと完成していざ本人にレビューしてもらうという段階でも、上手く進行できませんでした。レビューは誤字脱字や事実関係のチェックだけでなく、構成自体や内容の核心的な部分、ニュアンスなども確認することも多く、それをSlack上でやり取りするのは難しく、何度も往復が発生していました。また、ご自身の業務も非常に忙しい中で、負荷の高い記事のレビューという作業の優先度を上げづらい状況があり、遅延しがちでした。
そこで、以下の対策を取りました。
対策:レビュー会の実施
初稿ができたら私と本人、時には同じ部署のメンバーや上長なども一緒に「レビュー会」という、オンラインで記事の内容について議論する会を設けています。アサインされたメンバーはそれぞれ自分が気になる箇所のコメントや、修正を事前に入力しておきます。レビュー会ではその指摘点を元に、一番伝えたいことのすり合わせや、どう表現したらそれが伝わるのかを議論します。全員が納得した記事にするために、時にはレビュー会が複数回に及んだり、原稿への修正箇所が100件を超えることもあります。
このレビュー会によって決まった時間に集中して記事のことを考える時間を作れたことで、スケジュール通りに進行できるようになりました。さらに、記事の改善点のすり合わせが容易になり記事のクオリティも上がりました。
noteを1年やってみた結果
応募・選考中の方に解像度を上げていただくツールができた
まずメインの目的として、採用候補者の方が選考に進む前に事前にニーリーについて解像度を上げていただく情報ツールとして、採用チームからエージェントさんへのインプットや採用候補者へ記事を事前送付しています。そのおかげで入社した方にも「note読みました!」と言っていただけることが増えました。
採用候補者の方だけでなく、社内でも他部署の業務や普段関わりの無いメンバーの解像度が上がったと言っていただけました。
社内認知がアップして制作習慣とリズムができた
記事を定期的に公開したことにより、noteで発信するという習慣が社内に浸透してきたように思います。特に開発メンバーはご自身で記事をどんどん書いてくれています。社内での公式noteの認知度が向上したことで、記事の依頼する際の会話がスムーズになる等、社内協力が得られやすくなったのも大きな効果でした。
企画出しの体制ができた
記事の企画も最初は一人で頭をひねってひねりだしていたのですが(笑)一人の脳みそには限界があります。周りの人の助けもあって2023年の後半からは『note編集会議』をスタートしました。採用チームにも参加してもらい、困っていることや強化したい部署の情報、採用チームとして伝えたい事などをテーマに、具体的な企画案を一緒にディスカッションする時間を月に1回設けています。これにより企画の幅はぐんと拡がり、より採用ニーズに近い企画が出せるようにもなりました。
おかげさまで、現在は月2~4本程度の記事公開を継続できています。
ニーリー公式noteのこれから
オウンドメディアを運営するに当たって、継続することが何よりも難しく、大事なことだと思っています。これからもまだまだ伝えきれていないニーリーやPark Directの魅力を伝える記事を、発信していきたいです。そのために、ニーリーメンバーや関係企業の方々に協力していただける企画・制作体制のアップデートは日々続けていきたいと思っています。
また、これは課題でもあるのですが、今も記事公開後にはニーリーメンバーにシェアや、スキ♡をしてもらったり、全社会で今月の記事の共有を始めたりしていますが、記事の拡散方法については、まだまだ改善の余地ありだと思っています。
企画の内容としては、今後はよりターゲットや目的を拡げて、採用候補者だけでなくあらゆる人にニーリーを知っていただきたいです。noteの記事を通して、ニーリーって素敵な会社だなと思っていただけたら嬉しいです!
株式会社ニーリー コーポレート本部 人事部広報G 佐藤瑶子 Yoko Sato
新卒で楽天グループ株式会社に入社し、楽天市場の広告営業としてファッションジャンルを担当する。エンタメ業界に転職し、どっぷりハマる。複数社で音楽ライブの制作やアーティストの招聘、美術展や舞台芸術のスポンサー・タイアップ営業、出資、宣伝、直近では劇場勤務で演劇制作を経験したのち、出産育児を期にニーリーに広報として転職。趣味はダンスと、ダイビングやキャニオニング・温泉など“水”に入ること。
※入社エントリはこちらです!