見出し画像

入社エントリ~起業・COOを経験してきた私が、ニーリーに入社したわけ~

※この記事は、インタビュー内容をもとに一人称形式で編集したものです。

1,入社エントリ

宇宙開発への想いとCOOとしてのキャリアスタート

はじめまして。ニーリーにジョインした石亀一郎(いしがめかずお)と申します。ニーリーに入るまでに、合計3社でCOOをやらせていただき、2社目では共同創業、3社目となる前職では、ホテル関連で新型コロナ感染拡大の影響で売上の大半がなくなる中での難しい舵取りを経験させていただきました。

元々、学生時代から「宇宙開発に貢献したい」という強い想いがありました。しかし残念ながら自分にはエンジニアとしての才能がなかったため、宇宙開発に関わるならスタートアップに飛び込むしかない、と考えていました。とはいえ、宇宙ベンチャーが当時はほとんどなく、就職先がないので自分で立ち上げるしかありませんでした。学生時代はイーロン・マスクを象徴的な存在として敬愛していたので、浅はかではありますが彼のようにITベンチャーを作り、一財産築いて、宇宙ベンチャーをやるという道筋を立てました。
自分で立ち上げるということは、今この瞬間、大学で勉強し続けても意味がないと当時は考え、大学を中退しました。

中退を決断した時点で、キャリアと呼べるもの、積み上がるものが何もなくなるという覚悟を決めたので、自分に「選択肢はない」という前提でキャリアを歩んできました。その過程で、たまたま最初に出会った仕事がCOOだったので、そこからはCOOをしてきました。
よく「なぜ、アーリーステージのスタートアップなのか」と聞かれますが、それに対する答えを持ちながらキャリアを歩んでくることはできませんでした。アーリーだから組織ができていない、制度も何もないのが当たり前で、 マネジメントも経営陣が「マネージャー」を定義するところからスタートするような中で自分自身も溺れそうになりながら、学びながら仕事をしてきたので、それしか選択肢がない状態で今まで仕事してきたというのが実際になります。

経営メンバーの魅力、”従業員”としての自身の提供価値

これまでにご縁のあったエージェントの方に紹介いただいた会社のひとつがニーリーでした。ニーリーに入社を決めた理由は2つです。
 
①CEOとCOOが魅力的で、事業の可能性を感じた
私自身、COOとして過去3人のCEOと共に働いてきたことと、共同創業の経験もあったのでCEOと同じリスクを取ってきましたし、起業家の友人も多く比較対象がたくさんいる中で、お会いしたCEOの養太さん(実際に会社で呼ばれている呼び方です)とCOOの根目沢さんに魅力を感じたところが、入社を決めた最大の理由です。その魅力として1番大切だと思っていたのは「フラットである」ということです。
 
私にとって「フラットである」がどういうことかというと、スタートアップをチェスに例えるとして、CEOが盤面を動かしていると思いがちですが、実際に動かしているのはマーケットです。よって、CEOもキングという一つの駒にすぎません。養太さんは現場が好きというのもあると思いますが、キングの席にふんぞり返って「これやれ、あれやれ」というスタイルではない。自分がCEOであるっていうことも、本当に役割だと思っていて、やるべきことは会社の成長・成功だと思っているんです。ポジションなんてどうでもいい。ただ、今の状況を踏まえると、自分のポジションはCEOなので、こう振る舞うべきである。それが結果として、1番大切な会社の成長・成功に対して貢献する。そのために自分の余計なエゴを自然に捨てられる、という観点がとても大事だと思ったんです。 
 
研ぎ澄ましても研ぎ澄ましても、それでも届かないのがスタートアップの成功です。私はその世界をずっと経験してきたことで、マーケットとアプローチが正しくても、結局成功するために一番重要なファクターは、CEOやCOOがエゴやこだわりを捨てられるかどうかだと確信しています。その点で、養太さんは本当に捨てられる人だと思っています。同様にCOOの根目沢さんも怖いくらいに捨てられる人です。

もちろん、人が魅力的だとしても事業がCEO、COOと合っていないと彼らも自分らしさを保てませんが、追うべき数字が多く複雑、かつバーティカルなのに広がりがあるPark Directはお二人にとてもフィットしていると感じています。また、私自身も車を持っていて月極駐車場の探しにくさとか手続きの煩雑さのペインには共感することが多かったので、これから急成長するだろうし、当事者意識が持てる会社だなと思いました。
 
 
②「仮説」を試すことができると感じた
急成長中の会社で自分がやりたいことや試したい仮説があり、それらを実践させてもらえそうだと思えたことが2つ目の理由です。
 
まず、私はニーリーへ入社するにあたり、人生で初めて役員ではない立場で仕事をするという背景を持っています。だから、そもそもすべてが仮説でしかないんです。これまで自分がやってきたことは、役員であり、ナンバー2。会社については一番詳しい、社内のことで自分が知らないことは基本的にないという状態でした。そこまで知っていると、CEOが定める戦略や方向性に対してやることが自動的に決まるような、なにも迷うことなく必要なことをただやるだけという感覚がありました。
その状態から、一種の専門職として会社に配属されて、部署内のみの権限や裁量で仕事を進めていくということが、果たして自分にできるのか、最初は想像ができませんでした。自分は全てを知っているわけではないし、意思決定をできる立場でもない。そういう制約の中で、COOを経験してきた知見を生かしてできることは、常に経営陣のサポーターとなることだと考えました。
 
社内で気づいたことがあれば、経営陣に対して積極的に提案する。その提案がよしとなったら、自分でやる。このように、経営の視点を持ち、現場の解像度を持って経営陣に上申する、経営者からすると「こんなメンバーがいたらありがたいだろうな」と思う役割を演じようと思いました。
実際には、ポジションありきではなく自由に泳がせてくれないとこれが本当に有用な役割かどうかの検証ができませんが、自由に動いて良いということだったので、安心して業務にあたることができていますし、成果らしいものが見えてきているのはポジティブに感じています。
 

2,現在の仕事とニーリーで働くおもしろさ

現在取り組んでいることは、各部署のパフォーマンスを改善することですね。
例えばある組織で、事業が急速に拡大したために駐車場の台数やユーザー数も急激に増え、今いる人員では仕事が追い付かない。やるべきことが散らばっていて、緊急度の高いものから手当たり次第に対応している、という状態がありました。
そこで、まずはアジェンダを言語化して整理し、誰でも着手できる状態にして部署内でリリースする、ということを徹底しました。
 
また、マネージャー陣がつぶやいた問題意識や不安を、アクショナブルな施策に落とし込めるまで伴走したことは、有用だったと思います。
1人ひとりと対話して、「その目的に対して合致するのはこういう施策なんじゃないか」のような話をしてやることを絞り、優先順位を整理し、実行する。そういった習慣を1人ひとりに浸透させられたことが、最も成果につながりました。
 
このような組織や部署の立て直しが、会社から期待されている私の役割ですが、もうひとつどちらかというと自分の信念で動いているのが、違和感に気づいたら動く、気づいたらそのままにせずに言う、ということです。これは気づいた人の責任の範疇であると思っています。自分の管掌領域でなくても、気づいたのであれば、問題意識を持って動くべき、という発想ですね。

たとえば、経営の方針に対してとられる各個人・組織のアクションや意思決定に何か違和感があるとすれば、情報不足やコミュニケーション不全が起きている。もしくは人事的な構造に欠陥があると考えられます。まずは方針と異なっているのではないかと経営陣に伝えて、「そうだね」となれば、動かさなければいけない。動く方向性としては、基本はその人や組織にフィードバックする。それで、「そういう視点があったのか。自分の解釈が間違っていた」と行動を変えていただけるのであれば、それで終わりです。しかし、伝えたとしても本人の納得感がなく、会社側と意見が違うと思うのであれば、何らかの問題が発生している可能性が高い。

そうなると人事的な発想で考えます。考える材料が足りない、視点が足りない、客観的に正しい(と思える)解を導き出せていないのではないかと捉えられます。当然ながら、視座を上げる、もう1つの視点を持っていただく必要があるので、人材育成の方向性で考えなければいけない。

 順番に確認していくことで、結果として何かしらの経営陣によるチェンジマネジメントを促進していく、というような動き方をしています。

 最後にニーリーで働く魅力・おもしろさは、バイアスが少なく、フラットに課題やソリューションについて考えられるということだと思っています。

とにかく、コミュニケーションにストレスが少ないところが1番いいですね。
世の中には様々な経営者がいますが、フラットに建設的な意見を積み上げて、ファクトをベースに議論できない人が実は意外に多いと感じています。

 私が一番生産性が低いと思う行動は、会社で誰かが問題を起こした時に、「コト」ではなく「ヒト」を責めることです。ミスがあると「お前はダメだ」と人格を否定することって結構ありますよね。逆に人格否定だと受け止める側の論理もあるかもしれない。この問題の本質は、建設的に議論を進められる土壌がそもそも会社の中にあるかどうかだと思っています。ニーリーの場合、仮に問題が生じている原因が養太さん自身にあったとしても、それをファクトベースで伝えたら、養太さんは別に不快に思わないはずなんです。なぜならフラットに、建設的に話ができる土壌があるから。これって、すごく大事なことです。

 自分の考え方を忖度なしで伝えられる、思いきりバットを振らせてもらえる環境は、ニーリー特有ですし、かなり珍しいと思います。この環境が、ニーリーの働きやすさというか、おもしろさです。
 
 ニーリーは自分の専門性に一定の自信があり、会社の成功のために自分のスキルを使いたい、全力でバットを振りたいと思っている人にとっては、良い環境になる可能性が高いと思います。会社のために良いと思うかという発想については、ニーリーの経営陣はフラットに話を聞いてくれますから。


ニーリーでは、事業拡大に伴う組織強化のため、多様な職種で⼈材を募集しております。
詳しくは、採用特設サイトをご覧ください。
採用特設サイト:https://jobs.nealle.com/

また、少しでもご興味を持っていただいけたら、オープンポジションでのカジュアル面談も実施中です!
カジュアル面談:https://herp.careers/v1/nealle/JkzIqJzRvbSS

■プロフィール
株式会社ニーリー 事業企画G 兼 HRBP 
石亀一郎 Kazuo Ishigame

2013年よりアニメグッズ特化のフリマアプリを開発するスタートアップにて、執行役員COOとして2年間従事。2015年に大手小売のグループ会社に事業譲渡を終えた後、2016年に株式会社インフォステラを共同創業。取締役COOに就任。ファイナンス、人事採用、事業推進全般を管掌する。2021年にはダイナミックプライシングのSaaSを開発するスタートアップにて執行役員COOとしてコーポレートを管掌し1年間従事。2022年5月から現職。