キャリアにコンプレックスを抱いていた僕が、ニーリーで見つけた人生の目標
ニーリーのPark Direct事業本部、クライアントサクセス本部でクライアントサクセス推進グループでリーダーをしている杉山 拓己(すぎやま たくみ)です。
初めての記事となりますので、自己紹介となぜニーリーに入社したのか、ニーリーでどんな仕事をしているのか、そしてニーリーで見つけた目標とそれを達成するために日々行っていることをお話してみたいと思います。僕の話を通じて、「こんな人もいるのか」と、ニーリーの懐の深さと可能性が少しでも伝われば良いなと思っています!
キャリアへのコンプレックス
僕はキャリアに対して、ずっとコンプレックスを抱いていました。高校卒業後は飲食店に就職し、19歳で運送会社のドライバーに転職。21歳からはガソリンスタンドで働いていました。
23歳の頃、新型コロナウイルスの後遺症で体調が悪くなり、このままのキャリア、そして人生でいいのだろうかと考えるようになりました。僕は、若くして結婚、子育て、そして離婚を経験しました。周りの友人たちは仕事も充実したように見え、結婚ラッシュに突入してプライベートも輝いているにもかかわらず、自分は普通からはみ出しているという感覚がありました。当時、人生の成功は仕事かプライベートどちらかの充実に二分されると考えていたので、自分が人として成長するためには、仕事でなにかを成し遂げられる存在になりたいと強く思うようになったのです。
ガソリンスタンドの仕事自体は、車が好きでしたしやりがいはあったものの、カーボンニュートラルが叫ばれる時代、業界の未来は明るくないのではと感じていました。もっと未来を感じられる面白と思える仕事をして、今後のキャリアを確立したいとは思っていましたが、自分の経歴では、大きな会社に入ることは難しいことも分かっていました。だから、規模や知名度にこだわらずに、自分自身が面白いと思える会社に入りたいと、ベンチャー専門の求職サイトに登録。そこでニーリーからオファーをいただいたんです。
最初のカジュアル面談でCHROの髙橋俊樹さんからお話を聞いてみて、直感的に“やってみたい”と感じました。これまで車に関わる仕事をしていたため、駐車場に目を付けたビジネスということにも納得感があり、すぐに選考に進みたいと伝えました。
ニーリーで働きたい!
最終面接では取締役の小野田さんとお話しをして、「絶対にこの人と働きたい!」という思いが生まれました。小野田さんからも「自分に似てるね」と言われたのですが、元々は飲食店で働いていて大きくキャリアチェンジをされており、僕とはキャリアスタートが似ていると感じたんです。そして、今自分が感じているようなコンプレックスをはねのけて、活躍しているのです。
駐車場ビジネスへの共感と、小野田さんのような存在に出会えたことで、大げさではなくその時に本当に人生の目標が決まったように感じました。他社の選考も受けていましたが、ニーリーほど働きたいと思える会社はありませんでした。だから内定の連絡がくるまで、「なんでもやります!」とアピールし続けましたね(笑)。内定が出たときは本当に嬉しかったです。
※小野田さんのnote記事
2022年に入社した後は、Park Directのお客様である不動産管理会社様(以下、管理会社様)に向き合うクライアントサクセス部に所属することになりました。当時の業務は、フィールドセールスが受注した新規の契約について、ご契約された管理会社様とともにPark Directのサイトへの駐車場の登録や、登録後の管理運用を担当する仕事でした。
入社当初は、いままで働いたことがないIT企業で、しかも未経験の仕事が自分にできるのか、不安な部分はありました。ですが、まずは当時フロントでクライアント対応をしていたメンバーの手伝いからはじまり、その後独り立ちできるまでのサポートをしっかりしていただけました。加えて、高校時代は商業科だったため、ExcelやHTMLなどのツールを触ったことがあり、仕事にはすぐに慣れることができました。
Park Directの命運を分ける難関ミッションに挑む
2022年下期からは、クライアントサクセス推進というグループで「駐車場の既存契約者様のPark Directへの切替業務」に注力することとなりました。
クライアントサクセス推進グループの詳しい業務はこちらの2つの記事を読んでいただければと思いますが、管理会社様が管理している駐車場のうち、まずは空車となっている区画にPark Directを導入し、すでに借主様がいらっしゃる区画(=満車)は、管理会社様が管理する体制のまま運用していることが多いです。このPark Direct運用と既存の運用の二重契約状態から、すでに借主様がいらっしゃる区画についても一元管理ができるよう、Park Directをご契約いただくのが「既契約切替」です。
管理会社様からすると、すべての駐車場の管理がPark Directになれば業務負荷が軽減されます。しかし空車の場合と違い、満車区画はすでに借主様がいらっしゃるため、借主様一人ひとりとの合意や契約が必要になり、社内のこれまでの運用も変える必要があるため、なかなか既契約切替に踏み込むハードルが高いのです。
このように難易度が高い仕事であるものの、会社が目指す未来のためには駐車場の現状の多くを占める既契約分へのPark Directの導入が必要不可欠な取り組みなんです。
ニーリーはPark Directが、単に駐車場管理を楽にするSaaSということではなく、駐車場の情報をデータ化し、有効活用を可能にする事業でもあります。Park Directのユーザーは当たり前ですが全員が自動車ユーザーなので、カーユーザー、モビリティに関連するさまざまなサービスを展開できる可能性を秘めています。
Park Directが考えるモビリティプラットフォーム構想はこの記事でも紹介しているので、ぜひ読んでみてください!
このモビリティプラットフォームを実現するためには、日本全国の駐車場にPark Directを導入する、くらいのサービス浸透が必要です。
駐車場全体の契約率は約90%程度と言われていますが、ということは現状ほとんどの駐車場が既に契約済みということになります。クライアントサクセス推進グループは、そのほとんどの駐車場に対してPark Directを導入するという、難関ミッションにチャレンジしているんです。
仕事に向き合うスタンス
2022年後半からは、この既契約切替をミッションに、本格的に組織としてクライアントサクセス推進グループが立ち上がり、リーダーを任せていただくこととなりました。
実は僕自身、リーダーを目指していたわけではありません。やったことがないものについては好奇心から「やりたいです」と答えていて、今回リーダーになれたのも、ちょうど会社が適切だと思うタイミングと自分の気持ちがマッチしていただけだと思っています。
ただ、マネージャー陣から「杉山は文句をいわない。できない理由を探すのではなく、ゴールだけをみて行動している」と、嬉しいほめ言葉をいただきました。自分が仕事に対して大事にしているのは、まずは自分自身がゴール、未来を見ることです。
ニーリーに入社した理由でも書きましたが、Park Directが拡大していった先の未来には、とても可能性を感じています。特にガソリンスタンド勤務時代に感じていたことは、車が大好きだけれどその燃料であるエネルギー問題について、このまま環境に負荷のかかるエネルギーを使用し続けることには疑問を持っていました。カーボンニュートラルへの移行が必須となってくる未来に、Park DirectがITを駆使して駐車場のDX化をすることと、EVの普及にとてもシナジーがあるとワクワクしました。
何よりも自分自身が、Park Directを世の中に広めて、より良いカーライフを提供できるようなモビリティプラットフォームを実現したいと思っています。
メンバー1人ひとりに対して、この自分の思いも含めて「他の誰よりも、自分たちグループがこの業務をやっていかねばならない」と、“目的と意義”を伝えてきました。ニーリーはフルリモートの会社なので、基本のやりとりはSlackがメインですが、テキストコミュニケーションだけでなく、Zoomなどで対面でも熱量をもって伝えるようにしていました。
そこまでしなくとも、メンバーも切替の必要性については十分理解していたと思います。ただ、高い目標を目の前にし、日々足元の業務だけをみていると、「何のためにがんばっているんだろう」と苦しくなってしまうのが人間です。そんなときに、自分自身が何を目指しているか、会社が何を目指しているか、常に未来目線で考え、行動することが必要だと思ったので実行したんです。それが結果的にメンバーを引っ張り、リーダーとしての役割になっていったのだと思います。
クライアントとの関係で大事にしているのは、こちらが伝えたい事を真摯に諦めずに伝え続けることと、やはり未来のお話をすることです。お客様との関係は、特に長期的な付き合いが多い不動産業界においては、商品の良し悪しだけではなく、「この人ならば任せても良いだろう」と担当者自身を信頼していただくことが必要です。
とあるクライアント様とのやり取りで、最初はお話を聞いていただける状態ではなかったのですが、Park Direct導入で集客や業務負荷が削減できるという相手へのメリットをお伝えするだけではなく、正直にニーリーとしてのメリット、そして未来のお話しをしました。今後やっていきたい事業のこと、その実現のために今一つ一つの駐車場へのPark Direct導入がいかに大切かということを、モビリティプラットフォーム事業という未来への期待値を含めて何度もお話させていただきました。最終的には、「杉山さんの本音が聞けて良かったよ」と自分が話した内容をご理解いただいて、管理駐車場をPark Directに切り替えていただくことになりました。
クライアントサクセス推進グループも自分も、まだまだ発展途上ではありますが、未来目線と諦めないコミュニケーションで、今以上に成果を出していきたいです。
ゴールだけを目指して、未来目線で行動する
僕が行動できるのは、ニーリーが明確に未来をみている会社だからです。自分自身が成し得たいことと、会社が成し得たいことが一致していて、そこに自分も関わり続けていきたいと思っています。人生の目標は、モビリティプラットフォームを作ることです。僕は、自分で納得したことには、どんどん行動できるんですよね。今やっていることが、その目標に繋がっていると思って頑張っています。
それから、ニーリーのカルチャーも行動を後押ししてくれていると感じています。たとえば、クライアントへの提案についても、代表の養太さんを連れて行くことで話が進むかもしれないと思えば、自分から直接代表にその依頼ができるフラットなカルチャーがニーリーにはあります。むしろ「社長だから」と遠慮すると怒られるほどです(笑)。未来をしっかりと見たうえで、必要であれば立場関係なく提言できるフラットな組織であることが、ニーリーが着実に成長している理由だと思います。
これからのニーリーは、現在のPark Direct事業だけではなく、もっともっと面白いことを成し遂げる会社になっていくと思います。その未来はまだ存在していません。自分たちがその未来のピースを一つ一つはめていくのです。僕自身、会社の成長は自分の成長に直結しています。実際、ニーリーに入社する前の自分と今の自分を比べてみると、全然違うんですよ。ニーリーには他の企業でいろいろな経験を積んできた方が集まっていて、その人たちに引っ張られながら自分自身もできることが増えている感覚があります。何より、コンプレックスを感じていた自分にも、自信がつきました。自分に今できることをがむしゃらに頑張ったことが会社の成長に直結している手ごたえを感じながら、未来のニーリーを楽しみにしています。
株式会社ニーリー Park Direct事業 クライアントサクセス本部 クライアントサクセス推進グループ
杉山 拓己 Takumi Sugiyama
飲食店店長、運送会社にてセールスドライバー、ガソリンスタンドでの車両販売や保険販売の経験を経て、2022年にニーリーに入社。
現在はPark Direct事業本部のクライアントサクセス推進グループのリーダーとして従事。Park Directの価値を上げるために日々奮闘中。