「ニーリーで働く人紹介」 取締役CISO 小野田 亨
■プロフィール
取締役CISO 兼 パークダイレクト事業責任者 小野田 亨
フランス料理の料理人から、ITエンジニアを経験し、ヤフーグループの金融機関にてシステム統括・バイナリーオプション事業、証券事業などを執行役員として立ち上げ、その後ヤフーへ転籍し金融メディア(ヤフーファイナンス)の責任者を担当。現在は、株式会社ニーリーでモビリティSaaS事業に従事。
ー これまでのキャリアについて
変わったキャリアなのですが、飲食・IT・金融・メディアがこれまでの職歴で、ここ12年くらいはマネジメントが主な役割になる事が多いですね。具体的にはこんな感じです。
・~25歳:飲食業界/料理人
・25~32歳:IT業界/オペレーター、PG、SE、PM
・32~38歳:金融業界/システム、セキュリティ、事業立上げ、マネジメント
・38~40歳:メディア業界/事業企画、事業立ち上げ、マネジメント
・41歳~ :SaaS業界/事業全般、マネジメント
ー 業界を越えてキャリアチェンジされていますが、定期的に変化に身を置きたくなる?
期間を決めているわけではないんですが、節目のタイミングで声を掛けていただきチャレンジの機会をいただく事が多いです。経験年数がある程度長くなったり、役職に就くと5年先の自分の姿の解像度が高く見えてくることが多くなります。その時に今の時点からの成長角度が緩やかに感じられるんですね。思い切って、これまでの経験をアンラーニングして「もう一度、自身の成長角度を上げるために違う業種や職種に行ってみよう」と考えるのですが、幸いにもそのタイミングでお話をもらうことが多かったです。
ー ニーリーにジョインしたキッカケは?
代表の佐藤が勤めていた金融システム会社に、僕が業務委託のSEとしてジョインしていたのが出会ったキッカケです。佐藤がそのシステム会社を退社してニーリーを興してから、「事業を手伝ってほしい」と声を掛けてもらい、2018年から複業の形でニーリーに関わるようになりました。
そこから正式にジョインした理由は、ニーリーの事業が「三方良し」のビジネスモデルだと感じたからです。それまで自分が関わってきた仕事は「売って終わり」というものが多かったです。一方で、SaaSの場合はサブスクリプションなので、使っている側が「このサービス、いいね」とならないと使い続けてもらえないですよね。僕たち売り手側も使い続けてもらうために改善の努力をしなきゃいけない。そしてそれを続けることによって、プロダクトがいい状態になり、ユーザーの満足度が上がっていく。満足を感じる人が増えると、結果的に社会に良い状態を作れていると感じます。「買い手」と「売り手」と「社会」の三方が良い状態になるニーリーのビジネスモデルの美しさに惹かれて、この40代をフルベットするつもりで入社を決めました。
ー 実際に入社して感じるニーリーの強みとは?
大きく3点あると思います。
1点目は、事業が今後も伸びるポテンシャルを秘めているところです。机上の空論ではなく、地に足がついた状態で成長を実現できている。つまり、事業が強い、ということですね。
2点目は、人材の観点です。情熱的な「熱さ」と、人材の層の「厚さ」がありますね。人の「熱さ」と「厚さ」がある会社だと表現しています。ベンチャーに来るメンバーなので、前提として情熱のある人材が多いです。同時に、元々大企業や金融系など、ガバナンスが強いところでマネジメントを経験してきた人も多いため、情熱だけが先行しているのではなく、体系化されたマネジメントがしっかりできています。ニーリーはベンチャーですが、「やることはちゃんとやる」ということを実現できているのは、人材の強みがあるからだと思います。あるメンバーが「いま集まっているメンバーだったら、仮にラーメンを売っていても日本一になれるよね」ということを言っていて、共感できましたね。本当にいい人材が集まっていますよ。
3点目は、「社会の解像度を上げる」という会社が掲げるミッションにメンバーが共感していることです。ミッションに惹かれて入社したメンバーも多く、「社会の解像度を上げる」ということについて、それぞれの考えを言語化できるフェーズになってきたと感じています。
ー 小野田さんが考えるミッションへの解釈について
自身の過去にあった経験も影響していますが、本当は選べたはずの選択肢に気づけていない、見えているけど見えていない状態を「解像度が低い」と捉えています。では、「解像度が高い」とはどんな状態か。Park Directで例えてみます。
従来は、街を歩いて駐車場を見つけて看板の番号へ電話し、空きがあるか確認する、といった方法でしたが、これだと借り手は電話した管理会社様の持っている駐車場の情報しかわかりません。Park Directは、どこの駐車場に空きがあるか、より安い駐車場はどこにあるか、近い駐車場はどこにあるかを可視化するので、借りたい人の選択肢を広げられます。つまり、駐車場探しにおける「解像度を上げた」わけです。1本裏の道に千円安い駐車場があることがわかる、つまり近くにあることに気づけるようになるということは、解像度が高い事業である、といえます。さらに、サービスを利用する方がどんどん増えていくと、結果的に社会の解像度が少し上がっているといえるのではないかと考えています。
ー ニーリーで働く魅力について
2つあると思います。
まずは、ほかのスタートアップやベンチャーも一緒かもしれませんが、裁量権があること。目に見える裁量と、目に見えない裁量の両面があるので、進めていきたい方向を自分で作ることが可能です。
もうひとつは、とくに若い世代の方向けにいいかなと思うことですが、ニーリーには大手企業でマネジメントをしてきた経験のある人材が揃っていることですね。マネージャー陣は独自の理論ではなく、体系化された知識と経験に裏付けされたマネジメントの型を持っています。だから、ニーリーはベンチャーならではの裁量権があり、大企業並のマネジメントの型を体験できる、ベンチャーと大手企業両方の良いところを持っています。もしベンチャーと大手企業のどちらかで迷っている人がいるのなら、うちはおすすめですと言いたいですね。
ー 普段のコミュニケーションで意識していることは?
どうすれば相手にわかりやすく伝わるだろう、というのはすごく意識しています。伝わった先に行動があると思っているので。動いてもらうためには相手がわかりやすいような形で伝える必要があると思っていて、そこに力をかけることが、後々の行動を修正するよりも、合理的だと思っています。なぜそれを意識するようになったかというと、自分自身がまわりと比べて前提知識がないと認識しているのも大きいかもしれません。
過去、金融の会社に勤めていた時も専門性の高い技術をもった方達とスムーズにコミュニケーションができるように「小学生でもわかるように聞く」ことを徹底していました。そうすると、誰が聞いてもわかるレベルになるんですね。聞いたことを、さらに自分で翻訳して、噛み砕いて、誰にとってもわかりやすい言葉で伝えるようにしています。いまだに英単語とか言われると、慌ててググったりしてますよ。社内で横文字が飛び交っているので、だいぶストックも溜まりました。笑
ー 共に働きたい人の条件として「5つのG(自主→自立→自律→自走→自負)」とありますが、これはどんな意味が込められている?
そうですね。5Gには順番があって、まずは「自主性がある」人。他責ではなく、自責で捉えられる、ということです。これがスタートかつ最低限のスタンスといえるので、自主性のスタンスを持っている人だったら、基本的にOKと思っています。
その後に、自ら独り立ちする「自立」。一人でできることが増えていくわけです。
増えていくと、今度はやらないといけないことが増える。増えるとフラフラしちゃうんですよね。その時に自らの体幹を鍛えて、自律する。前に行ったり、後ろに行ったりした時に、ちゃんと真ん中に立っていられるのが「自律」。
そしてバランスが取れるようになってきたら、走り出しましょうということで「自走」。
早く走れるようになってきたら、その時に自分がやっていることに対して矜持を持つ、いわゆる「自負」。調子に乗らないようにする意味も含みます。
このような形で、「5G」が時系列に繋がっています。