就活から逃げていた何もない自分が、仕事を“自分ごと化”して進められるようになるまで~インターンから新卒入社した私がニーリーで得たもの~
初めまして、ニーリーの人事、海老原泰菜(えびはらやすな)と申します。インターンからニーリー2人目の新卒として入社した私の目線で、ニーリーでのお仕事や働く環境などをお伝えできたらと思い、記事を執筆させていただくこととなりました。
自分と向き合うことから逃げていた就職活動
私自身、就活のエンジンがかかるのはかなり遅めでした。実際に動き始めたのは大学4年生の5月頃だったと思います。それまではインターンで人事アシスタントのような業務は経験したものの、「自分は今後どうしたいのか?」「どんな会社で働きたいのか?」がどうしても明確にならないままでした。そのわからないものを模索しているなかで、もう考えること自体が嫌になってしまって、完全に就活から逃げていました。
ただ、いつまでもそうしてはいられないので、企業と就活生の小規模マッチングイベントに参加してみたんです。そこで出会ったのが、最終的に内定をいただいたSIerでした。ITなので今っぽくていいなと感じたことと、珍しく新卒で人事を募集していたこと、イベントで出会った人事の方のお話しが興味深くて気になったことが、応募の理由です。そのほかにも3社ほど受けましたが、人事として選考に進んでいたのはこの会社だけでした。
その会社では選考フローのすべてで課題が出題され、事前に準備したものを発表してから面接、という少し特殊な選考でした。でもその選考体験がとってもよくて、会社のカルチャーと私の大切にしている価値観や行動指針がマッチしているかを確かめられるような課題だったんです。選考を通して、それまで逃げてしまっていた自分自身とようやく向き合うことができました。この経験を通して、「就活など大事な意思決定をする場面では、徹底的に自分自身と向き合って、自己理解を深めることがすごく大切なことなんだ」ということを実感しました。
人事の仕事の解像度を上げるために決意したインターンへの挑戦
私がニーリーに出会ったのは2021年の夏、大学4年生の時でした。約半年ほどインターンを行い、2022年4月に新卒社員として入社しました。
大学3年生の頃に別の会社でもインターンをしていたので、ニーリーは2社目のインターン先でした。また、SIerの人事の内定もいただき就活も終えていたなかで、再度インターンに取り組もうと考えたのは、4月から社会人となるにあたって「人事業務の解像度を上げたかった」という理由でした。インターン先で勉強させていただいて、そのあとは内定先で働くつもりでした。
当時のニーリーは社員も20人ほどで、人事は現CHRO一人だけというまさに立ち上げ期。その環境であれば、前例の無いなかで模索したり挑戦したりしながら、人事業務を幅広く経験できると考えました。
インターンでの経験は、また別の機会に詳しくお話しできればと思いますが、ニーリーでのインターンを通じて、働くことへの解像度が一気に上がりました。「社会で働くこと」や「誰かと一緒に仕事を進めていくこと」の入口は確実に掴めたと思います。
この人たちに必要とされたい。”働く人の誠実さ”が新卒入社の決め手
インターンとして充実した日々を過ごしているうちに、就職先の選択肢としてニーリーもあるのではないかと考えるようになりました。ちょうどその頃、頑張りを評価いただいて、インターンメンバーをまとめるリーダー的な役割を任された時期で、社員の方から「ニーリーで働くっていう選択肢もあるんじゃない?」と声をかけていただいたタイミングでもありました。
私の”就活の軸”は「人事の仕事ができる」こと。もうひとつは「自分が必要としている人たちに必要とされる人間になる」こと。人事として必要とされ、「海老原さんと働きたい」と思ってもらえるようになるためには、少しでも早く自分のできることの幅を広げるのがよいのではないかと考えるようになりました。
そう考えた時に、「ニーリーを選んだ方が早く自分の理想に近づける」という結論に至ったんです。当時のニーリー人事部は立ち上げ期で人がまだ少なかったからこそ、任せてもらえる業務の幅が広く、早いうちからたくさん打席に立たせてもらえる。そうした環境であれば、きっと早く成長していけると考えました。
それだけではなく、ニーリーは”働く人”も魅力的でした。とにかく誠実な方が多くて、みなさんが誰に対してもすごく真摯に向き合っているのが見てわかりました。細かいところまでフィードバックしてくださったり、言いにくいだろうなということもきちんと伝えてくださったり…。その人のためを思って「向き合うことから逃げない」という姿勢が本当に素敵で。そんなみなさんと働くうちに、「この人たちと働きたい、この人たちに必要とされる人になりたい」と思うようになっていました。
その自分の気持ちに従って、内定先への申し訳なさを感じながらも、ニーリーへ入社することを決めました。内定先に辞退連絡をした際には「海老原さんの心が決まっているなら背中を押すしかない」と前向きに送り出していただき、本当に感謝しています。そして、「自分で決めたからには”この道を選んでよかった”と思えるように頑張ろう」という気持ちになりました。
自分の甘さを痛感した失敗と、そこから得た学び
入社後は、主に以下の業務に携わっています。
面接や面談などの採用のフロント業務や選考プロセスの設計
新規入社者の受け入れ準備と当日のオンボーディング
人事部会の企画や運営
入社してから一番の大きな変化はといえば、より一層仕事を”自分ごと”として捉えるようになったことです。その大きなきっかけとなったエピソードがあります。
それは、思い入れのあった候補者さんに最終面接を前に辞退されてしまったことです。
その方は、私がカジュアル面談を担当し、「海老原さんのコミュニケーションに誠実さを感じた」とフィードバックをくださった方でした。それがとても嬉しかったですし、絶対にご活躍いただけると思っていたので、ニーリーの魅力を語るのが得意なマネージャーの方に面談・面接を依頼し、残すは最終面接のみ、というところまで進みました。ご本人もニーリーに良い印象を持ってくださっているのを感じていたので、きっとニーリーの入社に意思決定をしてくださる、と思っていました。
そんな最終面接を待つばかりだった頃、上司に「この方は何を大事にして転職活動をしてるの?」と聞かれ、私はすぐにその質問に答えられませんでした。つまり、その方に最良な意思決定をしていただく、それがニーリーだと思っていただくまでのシナリオを作れていなかったんです。実はその方は僅差で迷っている他社から内定が出ていたのですが、「ニーリーの選考にも最後まで参加してくれるだろう」、「アトラクトが得意な人をアサインしたからどうにかなるだろう」と甘く考えてしまっていました。
結果的に後日選考辞退のご連絡をいただき、ここで初めて仕事を自分ごと化して捉えられていなかったことを痛感しました。候補者さんの転職活動における状況や意思決定の仕方も知らずに、ただただアトラクトが得意な人をアサインして選考を進めていただけで、自分では何も考えられていなかったんだなと。絶対にご活躍いただける方と思っていただけに、「自分がもっと候補者さんに向き合えていたら、違う結果になっていたのではないか」と、すごく後悔しました。
その頃、同じような候補者さんが他にもいたので、同じ想いは2度としたくないと思い急いでアクションを考えました。具体的には、候補者さんの意思決定に関する質問事項をずらっとA4用紙3枚にまとめて、候補者さんと会食に行く予定のメンバーに全部ヒアリングしてもらうようお願いしました。それだけではなくどうしたらその方を採用させていただけるか、採用チームで戦略会議も行いました。とにかくもう二度と同じ過ちを起こしたくない、という一心で、できる施策を必死に考えました。その結果、その方には無事に内定承諾いただけて、現在も活躍されています。
▼その方はエンジニアとしてご活躍中です!
「30社と面談した結果、ニーリーへ入社【入社エントリ】石倉和真」
(熱量を感じるエピソードとしてこの体験をお話しいただいているのが嬉しかったです!)
この失敗と成功から、候補者さんのことを一番考えないといけないのは人事である自分だし、その方に対する解像度は当然選考を進める自分が一番高くないといけない、最終的な意思決定までちゃんと自分がボールを持って進めなくてはならないということを痛いほどに学びました。
私が「ニーリーだからこそ」成長できた理由
私がニーリーに入社して、就活活動に戸惑っていた何もなかった頃の自分から成長できたなと実感できる理由は、大きく分けて2つあると考えています。
年齢や経験にかかわらず、打席に立つ回数が圧倒的に多いことです。それにより、自然と経験値を高めることができます。私も、早いタイミングでエージェントとの打ち合わせ、採用候補者の方との面接を担当させていただきました。ただ言われた仕事をこなすだけではなく、やりたいと意思表示をすれば挑戦でき、スピード感を持って出来ることの幅を広げていきたいという方にとってはとても良い環境だと思います。
もうひとつは、仕事を自分ごと化して、自分の意思を持って進められるようになること。
入社したての頃は、「どうしたらいいですか」と相手に決断を委ねるような聞き方をよくしていました。するとみなさん「どうしたらいいと思う?」「どうしたいの?」と聞いてくださっていたんです。自分で考えることを促してくれるおかげで、「自分はこうしたいと思ってるんですけど」という意見を持った上で質問をする癖がつきました。こうして自分の意思で仕事を進めることが徐々にできるようになってきているおかげで、仕事の充実感・達成感も高まっています。
ニーリーでは、インターンの時から本当にたくさんのフィードバックをしていただきました。直属の上司だけでなく、他部署の方からいただくこともあり、「自分の部署じゃないから関係ない」といった姿勢ではなく、「目の前の人があとで困らないように」、「一人のビジネスパーソンとしてニーリーみんなで育てよう」という思いが感じられて、フィードバックという“栄養”をたくさんもらえるとても恵まれている環境だなと思っています。
恩返しと会社の成長のために、もっと自分の幅を広げたい
入社から1年半たった今も、自分が必要としてる人たちに必要とされる人間になりたいという想いは変わっていません。そのためにはもっともっと自分ができることの幅を広げる必要があります。新卒採用に携わって「ニーリーで新卒から働くことの楽しさ」を学生の方々に伝えていきたいですし、ゆくゆくは事業をより深く理解して戦略人事のような動きができる人事になりたいです。
また、ニーリーに何か恩返しをしたいとも考えています。インターン時代からニーリーの先輩方には本当にお世話になり、社会人として育てていただきました。私がいることで会社が良い方向に向かったり、「ニーリーに海老原さんがいてよかった」と思っていただけるような仕事を何かひとつでもいいので残したいです。そのためにも、日々真摯に業務に取り組んで、自分自身をアップデートさせていきたいと思います。
株式会社ニーリー コーポレート本部 人事部 採用G
海老原 泰菜 Yasuna Ebihara
大学時代に3社のインターンを経験。成蹊大学卒業後、2人目新卒としてニーリーに入社。現在は人事部採用グループで営業職やエンジニア職の採用活動に日々奮闘中。好きなものは心地よい音楽とクスッと笑えるだじゃれ。常に身軽でいたいフッ軽マンです。