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「ニーリーにおけるプロダクトグロースとは?」〜プロダクトグロースチーム紹介~

こんにちは。プロダクトグロースグループ・プロダクトグロースチームtoC の大友凜です。

今回はニーリーの中でアプリケーション開発を中心に担当しているプロダクトグロースチームについてご紹介させていただきたいと思います。ニーリーの開発組織は「エンジニアが事業に染み出すカルチャーが発揮できる組織構造」をコンセプトとし、複数のチームから構成されています。その中でも弊社の主力プロダクトであるPark Directのサービス開発を起点に事業を推進するプロダクトグロースチームのことを少しでも知っていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

ニーリーの開発組織が大事にしていることです。個人的にもめっちゃ好きなワーディングです。


そもそもプロダクトグロースチームとは?


プロダクトグロースチームとは「Park Directにおける toB / toC / to社内 それぞれに対してあらゆる機能開発を行い、ユーザへの価値提供/新規ユーザー獲得などを目指すチーム」として定義されています。ここで言う「グロース」とは「事業成長」のことを指しており、「事業成長に寄与するあらゆる機能開発を行うチーム」として活動しています。

「グロース」と聞くといわゆる「グロースハック」を連想する方が多いかもしれませんが、ニーリーのプロダクトグロースチームの役割はもっと広いものだと思っています。グロースハックはマーケティング的な発想がベース(と僕は解釈している)ですが、僕らのプロダクトグロースチームはあらゆる観点を駆使して事業成長を目指します。例えば「to社内」もターゲットになると前述しましたが、特定の部門にヒアリングを行いペインを抽出し、(ある意味定性的に優先度を判断して)それを解決するための機能開発を行う、というようなアプローチも積極的にとります。おそらく他の会社だったらシンプルに「Park Direct開発チーム」や「プロダクトチーム」と呼ばれると思うのですが、「常に事業成長を忘れるな!」というCTOの強いメッセージが表れていると感じます(笑)

そして、そのプロダクトグロースチームが開発するPark DirectはBtoBtoCというサービス特性上、規模が大きく、高い複雑性を含んでいます。

例えば、以下はPark Directを代表する2つのユーザーストーリーですが、電子契約・駐車場管理・決済という複数の複雑なドメインの組み合わせによって成り立っています。

「ある駐車場の借主がPark Directを通して駐車場を見つけ、オンラインで契約を完了し、月次の支払いまで完了する。」
「ある駐車場の貸主がPark Directを通して駐車場情報を公開し、契約・決済管理を行う。」

こうした複雑なドメイン領域を扱うアプリケーションを開発し、より素早く社内外のステークホルダーに対して価値提供を行っていくことがプロダクトグロースチームのミッションとなります。

つまり、プロダクトグロースチームはニーリーにおいて「最も事業をドライブするチームのひとつ」だと思ってます。

「事業に染み出すエンジニアリング」を体現する


プロダクトグロースチームやニーリーの特色として特徴のあるトピックスをいくつかご紹介します。

事業に染み出せる開発プロセス

一般的なエンジニアの担当領域は設計 〜 運用・保守のイメージがあると思いますが、ニーリーのプロダクトグロースチームでは企画や課題抽出などの設計より更に上流工程からエンジニアが参画します。

なので、時には事業サイドと直接やりとりを行い、単純な機能開発を超えて業務フローの策定や課題抽出などにも参加し、事業全体を見ながら開発を行っています。

こうして開発プロセス的にも組織的にも「隣接領域への染み出し」を行うことによって、エンジニアがより解像度高く取り組むことで複雑な業務ドメインに対してより素早い機能開発を行うことができています。

僕は「なぜこの機能が必要なのか」「自分達が作った機能がどのように価値を生み出すのか」ということを大事にしているので、こうして企画から運用まで機能開発に対して全プロセス通じて携わることが出来る体制はエンジニアとして働く楽しさを感じている部分でもありますね。

ニーリーでは単純な開発部分にとどまらず、エンジニアが企画や課題の抽出まで染み出します


チームの力を補完する多種多様な連携組織

少しプロダクトグロースチーム自体の話からは離れてしまいますが、前述の通りニーリーの開発組織は複数のチームから構成されています。その各チームそれぞれが専門性を発揮していることで、プロダクトグロースチーム単体では解決できない能力・職能を開発組織の全体として補完する関係が出来上がっています。

例えば、SREチームによる SLI/SLO の策定・運用によって安定したサービス稼働に対して自信を持つことができたり、アーキテクチャチームに設計やモデリングの相談役になってもらえるおかげで複雑な機能開発を達成できたりしています。

チームトポロジーで言うところのイネイブリングチームやプラットフォームチームがかなりワークしていて、プロダクトグロースチーム(≒ ストリームアラインドチーム)としてはかなり開発に集中しやすい状態になっていると感じています。

ニーリーには多種多様な職能・専門性を持ったチームがあり、日頃からお世話になっています

今年から始まった PdM との協働と変わらない文化

今年からの新しいトピックスですが、ニーリーに PdM の方が3名ジョインし、プロダクトグロースチームも2人の PdMの方と一緒に開発を進めることになりました。

これによる印象的な変化は、施策アイデアの出所が PdM になったことでより深くプロダクト自体の価値や展望について議論する機会が増えたことです。

今まではエンジニアが事業サイドから要求をヒアリングし、機能化していく流れが中心でした。このやり方はいいモノを早く作れるといういい点はあったのですが、エンジニアの開発時間がその分少なくなりボトルネックになりがちという課題もありました。PdMがジョインしてくれた結果、案件の特性によって分担しながら進められるようになったのでスピード感が増しました。

また、エンジニアが要求・要件の検討へ染み出すという点では変わりませんが、PdM はプロダクト全体の仕様や事業状況に対してより俯瞰的なので、自然と議論の内容もプロダクト全体を見据えたものになります。なので、プロダクトへの理解や考察もより深まり、より良いアウトプット / アウトカムを目指す楽しさが増えた様にも思います。

まだまだ変化の真っ最中ですが、今までニーリーが大事にしてきたエンジニアの役割や文化はそのままに、PdM とはお互いを補完し合える関係になっていく様に感じます。

実際の開発事例や取り組みの紹介


ここからはプロダクトグロースチームの具体的な開発事例や取り組みの一例として、僕のチームで行っている「A/B テストをベースにした検索サイトの改善サイクル」を紹介させていただきたいと思います。

僕のチームでは A/B テストをベースに駐車場検索サイトの改善施策の実施・効果検証を行っています。

駐車場を借りたい人が検索サイトのユーザーになるのですが、その行動特性に「購買サイクルが長く、シーズナリティが強い」ということがあります。

これによって、ある機能リリースをしたときにコンバージョンが向上したとしても「その機能が有効だったのか」「引越しの季節で駐車場を探す人が増えたのか」判断がつきません。なので、よくあるボタンのデザインの出し分けや検索画面の表示デザインの出し分けなどは全て A/B テストベースで進めています

Aグループ(変更前)
Bグループ(変更後)

今年から検索サイトの改善に力を入れ始めたのですが、数字の改善以外にも施策を実施する毎にユーザの行動特性が見えてきたりするのは開発していて面白いポイントですね。

ちなみに、施策の実施・効果検証のために他チームの力を借りることや連携をとることも多くあります。
例えばプロダクトグロースチームでアプリケーションから Google Analytics に対して CV イベントの発火処理を追加し、Analytics チームで BigQuery へ取り込み分析できるようにする、共通モジュール・コンポーネントの実装検討のために アーキテクチャチームへ相談するなど、ですね。

このように、開発する機能の検討・実装・効果検証・その後の運用や経過観察含めて、開発の全プロセスに対して携われることが、プロダクトグロースチームで開発することの魅力と楽しさだな、と感じています。

終わりに


今回はニーリーにおけるプロダクトグロースチームの取り組みについて紹介させていただきました。

以前入社エントリで書いたのですが、僕は「意味のあるコード・価値を産むコードが書きたい」と思っています。
これは素朴な「作ったものが使われないと悲しい」「作ったものが役に立つと嬉しい」という気持ちからきています。

プロダクトグロースチームはプロダクト開発における全プロセスに対して主体的に関わることができ、作った機能が価値を発揮するまで責任を持つことができます。

今回の紹介を通して改めて「プロダクト開発に対してオーナーシップを持って取り組めること」がプロダクトグロースチームやニーリーの開発組織の魅力であると気づきました。

この記事を通して読んでくれた方にも、少しでもニーリーの開発の様子や魅力が伝わったら嬉しいなと思います。


株式会社ニーリー プロダクト統括本部 プロダクトグロースG プロダクトグロースチームtoC
大友 凜 Rin Otomo
2019年にエンジニアとしてのキャリアをスタート。最初はフロントエンドエンジニアとして小規模なアプリやPoC開発を中心に経験し、仕事と並行で独学でアプリケーションの設計手法やスクラム開発などの開発手法を学ぶ。2022年8月に株式会社ニーリーに入社。最近の口癖は「パワー」


ニーリーでは、事業拡大に伴う組織強化のため、多様な職種で⼈材を募集しております。
詳しくは、採用特設サイトをご覧ください。
採用特設サイト:https://jobs.nealle.com/

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