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「月極駐車場」というニッチで広がりのある切り口が面白さ。FP&A / 財務は、事業の成長を導く羅針盤

はじめまして、ニーリーのコーポレート本部 FP&A / 財務グループでGMを務める萱原正崇(かやはらまさたか)です。

これまで、リクルートとfreeeでファイナンス関係の仕事を担当してきました。そんな私のこれまでのキャリアや入社理由、FP&A(Financial Planning & Analysis)の仕事内容、そしてニーリーでの役割などについてお話ししていきます。


想定外のFP&Aへの異動で、はじめての成功体験

大学生の頃は、国家公務員になりたいと思っていました。社会課題を解決することに携わりたいと思い、それには国家公務員として働くのが一番だと思ったからです。しかし大学1年生の夏、リクルートのインターンに参加し、事業を通じた社会課題解決の意義に気づき、視野が広がりました。リクルートには、さまざまな事業ドメインがあり、ここならばたくさんの経験を積めそうだと、新卒での入社を決めました。

最初に配属されたのが、住宅事業の営業でした。営業に適性がなかったのか全く成果が出ず、今から振り返っても本当に悲惨な結果でしたね。半年後、事業開発に異動。賃貸オーナー・マンション管理組合向けにサービスを企画・検討するミッションに従事しました。ここでも手ごたえを感じられませんでした。

2年目の半ばに、FP&Aへ異動になりました。正直、当時は、なかなか成果に繋がらないことによる、後ろ向きな異動だと捉えていました。ただ、何事もとりあえずやってみようと、チャレンジしてみることにしました。

FP&Aとは、事業計画策定・業績管理・投資再配分などの経営の意思決定を支える仕事です。当時は、ある主要事業の事業計画策定・業績管理を任されました。これまで見聞きしてきた様々な施策を”数字”で捉えてみることで、「この施策にはこんな影響力があるのか」と新たな発見があって、定量的に事業をみることに面白さを感じました。実際に担当事業の業績がV字回復していく過程にも貢献することができました。大きなやりがいを感じたとともに、ようやく自分にフィットした仕事を見つけられたという感覚がありました。

その後は、中間持株会社の経営企画を経て、ホールディングス(上場持株会社)の財務に携わりました。経理や法務などコーポレートの様々な部門と接点を持ちながら、取締役会事務局やM&A案件への関与、トレジャリーマネジメントや海外株式売出しなど、各種業務に携わりました。私が新卒社員のときに営業していたのは月額2万円のサービスでしたが、その積み重ねが売上数百〜数千億円の事業を構成し、それら事業の集合体が、時価総額数兆円規模の上場企業として資本市場と対峙している。このダイナミズムにとても興味を持ちました。


第二創業期のfreeeに転職し、経験の幅を広げる

30歳を目前に、次第に成果に繋がる機会が増えてきた一方で、徐々に自身の成長スピードが緩やかになっているように感じ始めました。ファイナンス領域で一通り経験を積んだことで、もっと新しい経験をしたいと思いました。そのような中、freeeからお誘いをいただくことに。上場後数年が経ったタイミングで、FP&A組織を強化したい、とのことでした。

「自分が本当にやりたいことはなにか」。これまでファイナンス領域で様々な経験を積んできた中で、一番やりがいを感じたのがFP&Aでした。「ファイナンスの立場から事業の成長に貢献する」というFP&Aの役割は、従前より自身が大切にしていた「事業を通じた社会への貢献」とリンクする実感が強かったのです。自分がキャリアの軸にしたいと思えるFP&Aでのオファーに、迷わず入社を決めました。

2人目のメンバーとしてFP&A組織の立ち上げフェーズに参画した後、事業計画策定や管理会計の刷新など、経営高度化に係る様々な業務に従事しました。ちょうど上場後の中長期成長戦略を策定・実行していくタイミングで、大幅に投資を加速させていく時期でした。私が在籍した2年弱の間で、社員数が約2倍に増加するなど、組織体制が大きく変化する過程を経験し、非常に面白かったです。また、SaaSビジネスという定量的な分析や予測が活きるビジネスモデルを経験できたことで、自身の知見や引き出しを増やすことができたと感じます。


これまでの経験を元に、ニーリーの事業成長に貢献しようとジョイン


freeeでの本業の傍ら、2023年5月からニーリーで副業をはじめました。事業計画をもとに、経営陣とディスカッションをするアドバイザーのような役割です。しばらくして、ニーリーで働かないかとお誘いを受けました。

お誘いいただいてから、わずか1か月で転職を決めました。即決の理由は3つあります。1点目は事業ドメインです。これまでの経験を通じて、不動産領域におけるDXの可能性を強く感じていました。Park Direct(パークダイレクト)が不動産領域のDXにまつわる課題を解決し、社会を進化させる一助になれると確信できました。

2点目は事業の成長スピードです。事業計画のディスカッションを通じて、これまでの成長スピードの速さに驚くとともに、さらなる将来の成長余地に大きな期待を感じました。この環境で得られる経験は間違いなくかけがえのないものであると感じました。

そして3点目は、自身が事業成長に貢献できると感じたからです。これまでの経験を踏まえて、FP&A / 財務のプロフェッショナルとして、ニーリーがこれから今まで以上に事業成長を加速させていくにあたり、ポジティブな変化を作り出せるのではないかと思ったのです。

不安はあまりなく、むしろ、自分自身がニーリーの事業成長をリードしていくのだという気持ちが強かったです。


「お金」という重要な経営リソースを元に、事業の未来を議論し、創り出していく

入社後は、FP&A / 財務グループのマネージャーとして、まず事業計画の策定に取り組みました。私は、FP&A / 財務の役割を「経営の羅針盤」と捉えています。「私たちはどの山に登るのか」「登る山の高さはどの程度か」「どのような方法で山を登るのか」「登るために必要なリソースは何か」などを経営陣とともに考え・議論し、事業の最前線に立つ人たちが目一杯活躍できるよう、全体最適な意思決定を促していく。投資家や金融機関などの外部ステークホルダーの方々と綿密にコミュニケーションを取りながら相互理解を進めていく。「お金」という重要な経営リソースを通じて様々なステークホルダーをつなぎ、事業を成長へと導いていくような仕事です。

事業計画を策定する上で私が特に重視したのは、これまでの事業成長モメンタムをそのままに、「次の3〜5年でどのような成長を目指すのか?」「そのために私たちがすべきことは何か?」をクリアにすることでした。これらを議論する上で、「Park Directのビジネスモデルに根差している」かつ「他のSaaS企業とも比較可能」なフレームワークが必要になります。そのような「管理会計」と言われるフレームワークも並行して整備しながら、事業の未来を議論していきました。

事業計画がまとまると、その実現のために「いつ・いくらの資金が必要か」が明らかになります。事業計画およびその進捗状況をベースとしたコミュニケーションを通じて、投資家や金融機関などの外部ステークホルダーの方々に、事業の未来に期待し価値を納得していただく。必要に応じて、資金調達を実行し、その資金を活用してさらなる成長に繋げていく。そういった仕事が次のミッションになると考えています。


熱意溢れるメンバーと共に、ユニークなビジネスモデルの可能性をファイナンスの立場から最大化する

ニーリーで働く魅力はいくつかあるのですが、FP&A / 財務としては、「ビジネスモデルのユニークさ」に特に魅力を感じます。月極駐車場というニッチな切り口が、EVシフトなどの変革期にあるモビリティ業界に対する入り口となっている。この目の付け所が面白いですよね。単なる駐車場管理や不動産DXに留まらない可能性を秘めています。入社直後に、シンガポールで開催された投資家カンファレンスに参加したのですが、何名かの海外機関投資家の方が「Park Direct事業を通じて集積したデータに大きなビジネスチャンスを感じる」とおっしゃっていました。いろんな可能性を秘めているがゆえ、ビジネスモデルは少々複雑で、KPIの設定に頭を悩ませることもあるのですが、その複雑さも知的好奇心がくすぐられるファイナンスパーソンとして絶好の機会だと思います。

そして、各メンバーが、Park Directの価値を信じ、ユーザーを増やしていこうとする熱意に溢れていることも大きな強みです。実行が伴わない計画は、ただの「絵に描いた餅」に過ぎません。目標達成に向かってチーム一丸となっている熱意の強さをひしひしと感じるからこそ、自分自身も事業計画に熱意を込めることができるのだと思います。このような大きなエンジンを積んだ組織でコーポレート部門を担うのは、とても面白いですよね。

ニーリーのFP&A / 財務チームは立ち上がったばかりです。私たちのミッションは、最大最速で事業が成長するために、ファイナンスの視点からあらゆる貢献をすることです。組織規模も一定程度に達し、今後さらなる成長フェーズに突入していく中で、まさにこれからが様々な価値貢献をできるタイミングだと思っています。

今後は新たなメンバーにも参画いただき、それぞれの経験や知見を生かしながら、よりよいチームをつくっていきたいです。経営の意思決定に関わる、企業の根幹ともいえる役割であるため、自ら経営・事業に対して主体的に関与したいと強く思う方と是非一緒に働きたいです。ニーリー・Park Directは、噛めば噛むほど面白い会社・事業だと思います。ぜひ気軽に、話を聞いてみてくださいね。


株式会社ニーリー コーポレート本部 FP&A / 財務グループ GM 
萱原 正崇 Masataka Kayahara

新卒でリクルートに入社。住宅事業の営業、事業開発を経て、FP&Aに従事。その後、国内事業全体の経営企画、および、上場持株会社(リクルートホールディングス)での財務に従事。2022年にfreeeに入社。FP&Aとして、全社事業計画の策定や管理会計の刷新に従事。2023年10月にニーリーに入社。現在、FP&A / 財務機能の立ち上げに取り組んでいる。


FP&Aグループでは人材を募集しております。(※2024年1月現在)
詳しくはこちらをご覧ください。https://herp.careers/v1/nealle/rjkhgC4h6gnY


ニーリーでは、事業拡大に伴う組織強化のため、多様な職種で⼈材を募集しております。
詳しくは、採用特設サイトをご覧ください。
採用特設サイト:https://jobs.nealle.com/


また、少しでもご興味を持っていただいけたら、オープンポジションでのカジュアル面談も実施中です!
カジュアル面談:https://herp.careers/v1/nealle/JkzIqJzRvbSS