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お客様と向き合いながらサービスを作っていく、「Park Direct for Business」の役割とは

駐車場のオンライン契約サービス「Park Direct(パークダイレクト)」を運営し、駐車場を提供する不動産管理会社と駐車場を借りたいユーザーの負荷削減や集客などの課題解決に取り組むニーリー。実はそれだけではなく、“借りる側”の法人を支援する「Park Direct for Business(以下、PDBiz)」というサービスも提供しています。
今回は、「PDBizとはどんなサービスなのか?」、「PDBiz担当として働く面白さとは何か?」をPDBizGに所属する私、豊島聡からお伝えできればと思います。


企業における駐車場管理のすべてを引き受ける存在

対象となるお客様は、法人車両*をお持ちの企業“すべて”

PDBizは一言でいうと、「法人車両をお持ちの企業向けに駐車場管理をニーリーが担うサービス」です。

 *法人車両とは営業車・商用車などの社用車を指します。

対象となるのは法人車両を持つすべての事業者。規模でいうと、車両の所有台数が数台、数百台という企業から、数千台に及ぶこともあります。例えば拠点が少ない地域密着型の訪問介護のように車両を数台リースしていて駐車場が必要となるケースもありますし、全国に支店を持つ企業の全車両分駐車場が必要になるケースもあります。業界もジャンルを問わずさまざまな企業にご利用いただいています。特にニーズが高いのは、多くの営業職社員を抱えていて、定期的に営業車で取引先に出向く必要があるメーカー(特に産業機械、医療機器、製薬、IT機器)や、営業拠点・店舗が多い飲食業や小売業です。

エリアや業界、企業規模の大小問わず、多様なお客様と向き合うサービスといえます。

お客様が持つ駐車場管理に関わる課題

駐車場管理というと、具体的にどのような業務が発生するのかイメージしづらいかもしれませんが、まず最初に必要なことは、適切な駐車場を探し契約を行うことです。

月極駐車場のオンライン契約は、ニーリーが「Park Direct」の提供により普及を目指しているところではありますが、現状では、まだまだオンラインで契約できない駐車場の方が圧倒的に多い状況です。

その結果、

 ・借りたい地域を歩き回って駐車場を探す
 ・駐車場にある看板を見て不動産屋に電話をして空きを確認する
 ・車両サイズや駐車場のタイプなど条件に合うかを照合する
 ・空いていなければ別の駐車場を探す
 ・空きがあれば初めて契約に進む

というように希望条件と空きがある駐車場を探すだけでも大変です。

さらに希望の駐車場が空いていたとしても不動産管理会社の店舗に出向いて契約の取り交わしが必要なことも多く、非常に時間がかかり、この工程をすべて合わせると、1件契約するだけでも数日かかります。

また、契約後にも様々な業務があります(これが実はけっこう手間がかかります)。例えば毎月の賃料の支払いや、契約更新、会計処理や税務手続きなど、継続して業務が発生します。また、支払いや更新方法も契約先の管理会社によって方法が違うため、管理が複雑になるという状況があります。


PDBizが提供する価値

● 駐車場管理業務負荷削減

車両・駐車場管理は企業の総務部が担当することが多いのですが、総務部の業務内容は多岐にわたるため、駐車場管理業務だけに時間を割くわけにはいきません。
PDBizでは「この辺りでこんな駐車場を探してください」とエリアと条件だけいただければ、駐車場を探してご提案します。お客様の社内で提案した駐車場の承認が降りれば、そのあとの契約手続き自体はニーリーで引き受けます。

また、支払いも簡素化できます。複数社と駐車場を契約していると、支払い先も期日のサイクルもバラバラで、「どこにいつ支払うのか」という管理が煩雑になりがちですが、PDBizの場合はまとめてニーリーに支払っていただくことで工数を大幅にカットできます。

最近は、営業社員の自宅近くに借りられているケースが増加しています。これまで営業所や会社の近くでまとめて借りていた駐車場が、フルリモートや働き方改革の直行直帰が浸透してきた関係で、駐車場の借り換えや個別の対応など、駐車場管理にかかる工数も増大しています。実際に、社員からの個別対応ニーズが増えて総務だけでは駐車場を探しきれなくなったと問い合わせがあったケースもありました。このような状況下でも、PDBizを活用すれば個別に適切な駐車場の提案を受けられ、最終的には会計処理以外のすべての業務を削減できるのが大きなメリットです。

● 企業のガバナンス観点でのメリット

もうひとつのメリットが、アナログ管理のためのミスがなくなることです。多くの駐車場は紙での契約書管理が必要なため、契約更新が漏れていたり、支払い漏れが発生したりといった問題が発生しています。PDBizで契約をオンライン管理ができるようになることでこのような事態を防止することができます。、

また、インボイス対応などの法令対応も契約時にPDBizで代行しており、適切な契約管理できるようになります。

さらに、先ほども申し上げたように、最近ではフルリモートや直行直帰など授業員個人のニーズへの対応も増えていますが、PDBizが個別の対応もまとめて行うことにより、個人契約によるリスクを回避することにも繋がります。


お客様と向き合いながらサービスを作っていく

PDBiz担当の具体的な業務内容

PDBizグループの業務内容は、あらゆる企業の駐車場管理業務に対して、ソリューションを提案することです。

駐車場管理の効率化をしたいというニーズは、実はそもそも存在していません。それは、駐車場管理業務は総務や経理、車両を使用する事業部が管理することが当たり前で、それを企業が請け負うサービスが今までは無かったからです。よって、PDBizが誕生する以前は、駐車場管理の効率化に取り組む企業は、これまでほとんどありませんでした。

取り組んでいる企業がないため、何をすると顧客のためになるかというモデルケースもほとんどありません。単にPDBizを紹介するだけでは足りないため、車両をお持ちの企業の担当者様にお話しを伺いながら、どうするべきかをゼロベースで提案していくのが私たちのスタートです。

「PDBiz」の担当だからこそ得られるスキルや経験

駐車場管理は基本的にどの会社もメイン業務ではないので、お客様も今までの流れでやっていることが多く、ルールや仕組もバラバラで、何をどう変えていくと便利なのか言語化されていないことがほとんどです。そのため、現状の管理体制やお困りごとをしっかりヒアリングした上で、「それならこう使うと便利ですよ」と活用の仕方と併せてPDBizのサービスを提案していくことが求められます。顧客理解を深めて、きちんとソリューションを組み立てて提案できる力が鍛えられる仕事と言えます。

また、お客様の悩みを特定するスキルも鍛えられます。ときには「ニーリーに任せると駐車場のコストが安くなるのではないか」とお問い合わせをいただくこともあります。しかしよくお客様のお話しを深掘りしていくと、月極駐車場の金額的なコストよりもオペレーションや管理コストの方に大きな悩みを抱えていることも実は多いのです。

このように漠然としたお悩みを、自ら仮説を作りながら整理・言語化し、それをもとにサービス導入を提案し運用していただくお仕事なので、顧客理解はもちろん、サービスやシステムの理解が必要です。それだけではなく、計画を立て、関係者を説得しつつプロジェクトを推進するための高い調整力も必要で、仕事のなかで鍛えられていくと考えています。


お客様の声をサービスに還元する

PDBizはまだまだこれから進化させていくフェーズのため、お客様にヒアリングした声をサービスやプロダクトにも還元していっています。

例えば、特に大企業は管理車両が多く、リース会社の車両管理BPOサービスを活用されているケースもあるため、車両リース会社と共同して車両管理BPOサービスと駐車場管理をセットにしたソリューションの構築・開発や共同提案も行っています。

また、プロダクトや機能面でも、昨年のインボイス対応など優先順位の高い機能をすぐに実装するなど、今お客様にとって何が必要かを日々ヒアリングしながらサービスに還元することが必要で、その点では事業開発的な要素も必要な仕事だと言えます。

導入企業様からすると「この機能があって便利」ではなく、車両の駐車場管理自体「何もしなくてもよい」状態になることがベストなので、いかにお客様に楽になってもらうかを考えながらどんどんサービスをアップデートしていきたいです。


組織体制とそれぞれの役割


PDBizチームは、顧客体験のフローによってセールス、サクセス、オペレーションの3つに分けています。

● セールスの仕事

セールスが担当するのは、リードを獲得し、アポの取得からサービスの提案を実施したのち、導入の意思決定(契約)をいただくことです。

現在は大手リース会社や自動車メーカーと業務提携をしており、これらの企業のリース車両を導入いただいている企業に提案する機会が多いです。そのほか、管理部門との接点が多い金融機関のビジネスマッチング、駐車場を探す企業からの直接の問い合わせでお客様と接点を持つこともあります。今後は、アウトバウンドでリードを獲得したり、イベントの出展などの広告やマーケティング施策を行ったりと新しいチャネルでの営業にも挑戦していきたいと考えています。

● サクセスの仕事

サクセスチームは、契約いただいたお客様に対してPDBizの利用を開始するまでの手続きやオンボーディング、導入後の追加提案などを行います。導入に際して、既存の駐車場契約をPDBizで管理できるように整備していくのがメイン業務です。

駐車場の管理業務は、これまで企業の中で片手間で行われていた業務なので、マニュアル化もされていなければ、担当者しか状況を知らないこともあります。駐車場管理の現状の業務をヒアリングし、既存の業務フローの中でのPDBizの活用方法を提案し、管理会社・オーナー・社内の営業部門などさまざまな関係者がいる中できちんと駐車場の契約や切り替えができるように、プロジェクトマネジメントをしていくこととなります。

● オペレーションの仕事

PDBizの導入が完了したあとの日々の業務推進を担うのがオペレーションです。実際の個別の駐車場探しや契約手続き、契約後の賃料変更を行ったり、管理会社との窓口として対応するのが主な業務です。カスタマーサポート的な役割ですね。全国に支店を持つお客様もいらっしゃるので、北海道から沖縄まで、全国の駐車場を探して提案を行います。また、企業の人事異動は期末に集中する傾向があるので、繁忙期におけるPDBizチーム全体のタスクマネジメントも重要になってきます。


前例のないサービスで答えを模索していく面白さ


「Park Direct」が普及すればするほど、「PDBiz」も便利になる関係性

PDBizはもともとPark Directから派生したサービスです。Park Directの利用者様には個人だけでなく法人のお客様もいらっしゃいました。Park Directが駐車場を管理する企業向け、および駐車場を借りるユーザー向けのサービスであるのに対し、借りる側の法人のお客様へ特化したサービスが「PDBiz」です。このように貸す側と借りる側両方に対してサービスを行っているのが、ニーリーのユニークさでもあると感じています。

お客様の駐車場探しに関しては、Park Directに掲載されている駐車場から選ぶこともあれば、Park Directに掲載されていない駐車場でもPDBizで借りることもあります。将来的にPark Direct上で日本の全ての月極駐車場が掲載されているようになれば、PDBizでの駐車場探しもPark Direct一つで行えるようになり、今後、Park Directを利用する管理会社が増えれば増えるほど、そして掲載される駐車場が増えれば増えるほど、PDBizで駐車場を借りる際のフローも簡素化されていきます。

逆に、Park Directには現状まだ掲載されていないものの、PDBizの導入企業で契約している駐車場もたくさんあります。これらの駐車場の管理会社をPark Directでの契約や掲載に結びつけられると、Park Direct側は契約社数が増え、PDBizは便利になり相互にうれしいですね。今後はPark Directで借りる側も貸す側も駐車場を一元的に管理できるような仕組み作りを目指し、ゆくゆくは借りる側も貸す側も「Park Direct」・「PDBiz」で完結して、「駐車場といえばニーリー」という状態を作りたいです。

「PDBiz」が目指す未来

今後はPDBizの導入を拡大し、法人車両の駐車場管理でお困りの企業の課題解決をより一層強化していきたいと思っており、人員拡大を含めた体制のアップデートを図っています。

さらに、事業が拡大していった先には「PDBiz」と「Park Direct」の2つの事業がより連携することで「月極駐車場」を貸す側の管理する管理会社やオーナー様や、借りる側のユーザーや企業を巻き込んだエコシステムに繋げていきたいと考えています。

また、近年では「2050年カーボンニュートラル」の実現のために、具体的な行動目標を掲げる企業が増えてきました。その一つのソリューションとして検討されているのがCO2を排出しないEVの導入です。EVの普及には、充電インフラの整備と車両の普及をバランスよく進めていく必要がありますが、SDGsへの課題感がより強い法人車両への導入が先に進んで行くのではと考えています。

ニーリーでは既に月極駐車場へのEV充電器設置サービスを進めております。PDBizを通した企業からの充電器設置ニーズのある地域や駐車場の情報と、Park Directを通した駐車場を管理する不動産会社とのネットワークがあるため、双方の連携により具体的な充電器設置のニーズもくみ取っていけると考えています。この点でもPDBizとPark Directの連携が欠かせないと感じています。

※2023年10月12日付けプレスリリースより
「Park Direct」を運営するニーリー、月極駐車場におけるEV充電サービスの提供開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000045188.html


さいごに


まだサービスが立ち上がって間もないので、答えを模索していることも多いです。手探りで自分たちで考えながら進めていくことは大変でもあり、面白さややりがいでもあります。前例のない新しいサービスを作ることにモチベーションを感じて楽しんでいただける方に、新しく仲間に加わってもらえるとうれしいです!


株式会社ニーリー 事業開発本部 PDBizグループ
豊島 聡 Satoshi Toyoshima

大学卒業後、銀行系のシステム会社でエンジニアとして10年勤務。その後コンサルティング企業で金融機関の業務BPRのコンサルティング業務に従事。その後Fintechベンチャーでアライアンス業務を担当し、2023年にニーリーに入社。最近は購入したEV車で子どもと北海道から九州まで旅するのが趣味。


ニーリーでは、事業拡大に伴う組織強化のため、多様な職種で⼈材を募集しております。
詳しくは、採用特設サイトをご覧ください。
採用特設サイト:https://jobs.nealle.com/

また、少しでもご興味を持っていただいけたら、オープンポジションでのカジュアル面談も実施中です!
カジュアル面談:https://herp.careers/v1/nealle/JkzIqJzRvbSS


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