新しい当たり前を作る。「Park Direct for Business」の目指すものとは~PDBizチームメンバー対談~
ニーリーでは、Park Direct(パークダイレクト)のほかに、企業の駐車場管理における検索、契約、管理、支払いなどすべてをオンライン化・アウトソーシングできる「Park Direct for Business」(以下:PDBiz)も提供しています。
セールス、サクセス、オペレーションの3つのチームで業務に取り組んでいるというPDBiz事業部。今回は、それぞれのチームから橋本さん、樋口さん、相澤さんに、PDBiz事業部での仕事の進め方、今後の展望についてお話いただきました。
株式会社ニーリー PDBiz事業部 PDBizSalesG
橋本 亮 Ryo Hashimoto
インターネットプロバイダー・電力再販事業会社の営業職としてキャリアをスタート。成長環境を求めて、スタートアップ業界への転職を決意。物流のスタートアップでマネージャーを経験し、2023年ニーリーに入社。PDBizのセールスとして日々あらゆる業界のお客様と商談を行う。週末晴れた日はロードバイクでツーリングしている。
株式会社ニーリー PDBiz事業部 PDBizSuccessG
樋口 尭彦 Takahiko Higuchi
大学院で動物の殺処分問題について調査研究し、損害保険会社を経てペットテックのスタートアップに入社。To C向けビジネスに限界を感じニーリーのビジネスモデルと人に魅了され2024年に入社。愛犬はダックス3頭とミックス犬1頭の計4頭。
株式会社ニーリー PDBiz事業部 PDBizOperationG
相澤 未来 Miku Aizawa
マンション管理組合向けの電気工事の会社で営業職として働く。2人の子供の出産を期に働き方を見直すためにニーリーへ転職。ニーリーではPDBizのサービス初期の頃から携わっている。週末は家族のやっているキッチンカーの手伝いをしています!
3チームで連携しながら駐車場管理のDXを目指す
――まず、簡単に自己紹介をお願いします。
橋本:PDBiz事業部でセールスを担当している橋本です。物流系のスタートアップを経験したのち、ニーリーに入社しました。東京都在住です。よろしくお願いします。
樋口:サクセスを担当している樋口です。前職はペットフードやメディアを運営するペットテックのスタートアップで、SaaSで働くのはニーリーがはじめてです。千葉のちょっと田舎の方に住んでいます。お願いします。
相澤:オペレーション担当の相澤です。今日はよろしくお願いします。私は埼玉からフルリモートで仕事をしています。前職ではマンションの管理組合向けの電気工事の営業と、育休の前後は工事の調整などをしていました。
――ありがとうございます。では早速、橋本さんから「PDBiz」について簡単にご紹介いただけますか。
橋本:「PDBiz」は、一言でいうと法人車両のための駐車場管理業務のアウトソーシングサービスです。駐車場探し、契約、支払いや変更などの管理の3つの業務をニーリーが全て請け負います。これにより、企業が保有する車両の駐車場手配・管理業務の工数を削減するというサービスです。
※詳しいサービス内容をもっと知りたい方は、豊島の記事をご覧下さい!
――3チーム体制で役割分担するようになったとのことですが、主にセールス、サクセス、オペレーションのそれぞれの役割やチーム構成を教えてください。
橋本:セールスチームは現在3名で、新規開拓とパートナー企業との連携の2つを主に担当しています。新規開拓はご紹介やお問い合わせいただいた企業に対して商談を行います。また、大手自動車リース企業にパートナーとなっていただいており、ご紹介いただいたお客様と商談することが多いです。この商談を通じて既存の駐車場手配や管理業務のヒアリング・整理を行ったり、導入効果をご説明したりして、ご納得いただきご契約いただくのがセールスの担当領域です。契約締結後に、お客様のご担当者様とセールス・サクセスでキックオフミーティングを行い、そのタイミングでサクセスチームへバトンタッチします。
樋口:サクセスは、契約後から実際の運用開始までの期間に、お客様の駐車場契約に関するデータ移行等をサポートし、運用が軌道に乗るよう伴走するのが役割です。メンバーは何人かいますが、今のところ私だけが専任の状況です。状況に応じて、契約前の商談に参加することもありますが、主な業務は新しいサービスをスムーズに導入していただくためのお手伝いをすることです。お客様がすでに契約している駐車場の状況や管理方法を伺って、どうしたら「PDBiz」のシステムをうまく連携できるかなど管理内容のすり合わせに加え、「PDBiz」では駐車場契約料の不動産管理会社への支払いの立て替えも行っています。元々契約している管理会社との支払いサイクルがあり、勘定科目のルールも決まっていたものを、Park Directへの一括払いに切り替えるので、お客様と「PDBiz」の勘定項目のすり合わせを事前に整理したりしています。
相澤:オペレーションチームでは、契約後にセールスやサクセスから連携してもらう情報を活かしながら、実際の駐車場探しと契約を中心に、導入後のお客様対応全般を行っています。具体的には、オーダーいただいた条件に合う駐車場を1台1台探すこと、その駐車場を管理している不動産管理会社との契約手続き、毎月の支払い、解約や変更などです。これらの業務を、10名弱のチームで行っています。駐車場探しは条件に合う駐車場がPark Directに掲載されていればオンラインで契約を行えますが、まだまだPark Directが浸透しきっていない地域も多く、その場合は直接管理会社との契約が必要です。基本的に紙での契約手続きが多く、駐車場を探し始めてから契約まで1ヶ月ほどかけて行っています。繁忙期の3月は200件近い契約があったので、チーム全体で1日何十件もの契約を行う日もありました。
ひとつの案件を最初から最後までひとりが担当してましたが、人数が増え本格的にチーム体制が整ってきたので、例えば駐車場探し、契約、契約後の問い合わせ対応など、これから分業できる体制を整えているところです。
――ちなみに先ほど前職の話がありましたが、今活きている前職の経験や、転職してよかったことはなんですか。
橋本:僕は前職で倉庫での在庫管理に携わっていたのですが、それと駐車場契約の管理って、リアルの現場とITをどう融合するかという課題は共通しているように感じていて、その課題に取り組んだ経験は今も活きていると思います。
たとえば物流倉庫だと、全体的な効率化という観点からタブレットを導入しようとしても、結局現場では紙の方が便利でなかなか浸透しないことがよくありました。こうした「リアルに即した提案でないと受け入れてもらえない」という課題は、駐車場管理でも同じだと感じています。
ただその課題を解決できれば、駐車場管理のDXは一気に進むだろうし、不動産のアナログな部分をテクノロジーで変革していくことは、EVなどの未来の話題ともつながります。ニーリーにきたことで、とても面白いチャレンジができているなと日々感じながら働いています。
相澤:私は前職では、不動産企業で電気工事の日程調整などのスケジュール管理を行っていました。その経験は、駐車場の利用開始日に向けて逆算してスケジュールを作ることにとても活きていると感じます。
前職は子育てとの両立にはあまり向いていない環境で、1人目の時は気合で乗り切ったものの、2人目はさすがに無理だと思って、保育園が決まってから入園までの2ヶ月間で転職活動をしたんです。そして決まったのがニーリーでした。リモートワークもできるし、前職とはまったく違う分野の仕事にも関わらず、一生懸命頑張った分はしっかり評価してもらえるし、入社してよかったなと思います。
樋口:僕は前職で新しいタイプのペットフードを広める仕事をしていたのですが、業界は違えど、これまでなかった新しい当たり前を作ろうとしている点ではすごく似ていると感じます。なのでその経験は活かせているのかなと思いますし、新しい価値を広めていくチャレンジにまた携われることに、面白さを感じながら取り組んでいます。
工数削減に寄与した実感を得られてうれしかった
――「PDBiz」のクライアントには、どのような企業が多いですか。
橋本:現在のお客様で多いのは製薬業界のMRが多く在籍する企業です。これらの企業は年に2回人事異動があることが多く、そのたびに新しく駐車場を契約し、既存の駐車場を解約する必要もあります。それだけでなく、新規で駐車場の契約時に必要となる保管場所使用承諾証明書の取得もしなくてはならないので、半年に一度、総務の方の業務が爆発的に増えることとなります。そのため、「駐車場管理をアウトソーシングしたい」というニーズは強いように感じています。
樋口:製薬業界のように、車を使う社員さんがたくさんいて、かつ異動や転勤も多い企業さんからは特にニーズが高いですよね。小売業やメーカーも当てはまるのかなと感じます。
相澤:そうですね。特に小売業はたとえ店舗に駐車場があっても、お客様用なので従業員は停められないことが多いそうです。そのため、田舎に出店した場合の駐車場探しが難しいという課題もあると聞きますし、実際に駐車場探しを行っていても難しいと感じます。
橋本:そうなんですよね。今はそれ以外の業界でも「PDBiz」が役に立てるのはどんな業界・企業なのかを模索している最中でもあります。個人的に注目しているのが介護業界で、たとえば訪問介護だと1事業所をオープンするのに最低3台の車両登録が必要なのですが、駐車場が近隣で見つからないために、新規出店が遅れるケースもあるそうです。駐車場が事業成長のボトルネックになってしまっているのであればぜひ解決したいですし、価値を提供できるのではないかと考えています。
――実際にお客様に喜んでいただけたエピソードを教えてください。
橋本:僕がすごく「PDBiz」の価値を実感したエピソードがふたつあります。
あるクライアントは、「PDBiz」の導入前は新規出店の度にレンタカーを借りて、1日近隣をぐるっと回って駐車場を探して、見つけた駐車場の管理会社に問い合わせるといった業務をやっていたそうなんです。それが「PDBiz」を導入したことで、エリアと条件を依頼するだけでパッと駐車場の候補が出てくるようになり、現地に行ってレンタカーなどを借りて駐車場を探す工数が大幅に削減できたそうです。ご担当者さまも「すごく楽になって本当にうれしい」とおっしゃってくれていて、それを聞いた僕も提案してよかったなと感じました。
もうひとつは、別のクライアントの経理の方から、「駐車場契約の支払業務が劇的に減った」と伺ったことです。約100件あった支払い処理が、ニーリーへの1件の支払いで済むようになったので、月初の経費処理の工数が大幅に削減できたとのことでした。
クライアントのグループ会社で経理を担当する方にも「これは絶対にやった方がいい」と伝えてくださって、その方も「PDBiz」の話を知って「そんなことできるんですか!?やりたい!」とすごく驚いていたようです。経理の方の業務負荷の大きさを実感するとともに、それを削減できると身をもって知れたのはうれしかったですね。
相澤:オペレーションチームは駐車場を借りる際の管理会社様とのコミュニケーションが多くて、お客様の声を聞くことがあまりないので、今そういう声を聞くことができて私もうれしくなりました。
樋口:そういうお客様の声を共有するための場があってもいいかもしれないですね。今も週1でオンラインでグループ全体のミーティングを行ってますが、どうしても進捗とか硬い話ばかりになってしまうので(笑)。
――チームごとのミーティングなどはどのように行っていますか。
橋本:セールスチームでは、ミーティングを週に2回実施しています。進捗確認や相談事を議論するための時間として設定しています。
樋口:サクセスでは、週に3回程度タスクの確認などを行う細かいミーティングを行っていますね。
相澤:オペレーションチームも週3回、全体で朝にミーティングをしています。またそれとは別に、最近チーム制を取り入れました。人数が増えてきて細かいことを聞きづらい雰囲気が出てきていたので、その打開策として、チームごとにざっくばらんな相談ができる場を設けることとしました。
顧客により積極的に提案できるチームへ
――今後「PDBiz」事業部として、どんなことに取り組みたいかそれぞれ教えていただけますか。
橋本:セールスとしては、やはりもっとサービスを広げることにエネルギーを注いでいきたいです。営業をしていると、車を持っている企業であればどの企業でも駐車場管理の業務は発生しているのだと感じます。ニーズは確かにある一方で、まだまだ「PDBiz」を広めきれていないのが課題だと感じているので、もっとサービスを広げていきたい。そしてお客様の業務負荷を削減し、よりやりたいことへ専念できる状態を作っていきたいです。
樋口:サクセスとしては、一社一社異なるお客様のニーズに合わせた提案をもっとしていきたいと考えています。今後よりPark Directに掲載されている駐車場が増えれば、今より安い・今より近いなど、より条件の良い駐車場の紹介も可能になると思いますし、管理業務の工数を削減するだけでなく、支払いや経理観点のコストの削減にも寄与するような提案もどんどんしていけるはずです。セールスとサクセスという枠組みに捉われすぎず、お客様がよりよくなる提案をしていけたらいいなと考えていますね。
相澤:私は業務上、駐車場を借りる際にその管理会社様との関係性ができるので、逆にPark Directの導入をその管理会社様に提案することができたらいいなと考えています。そうやってPark Directの掲載数が増えれば自分たちの駐車場提案の幅も広がりますし、「PDBiz」というサービスの利便性やスピード感にも還元されると思うので、今後挑戦したいですね。
また、これからどんどんクライアントが増えていくと思うので、お客様が増えてもきちんと対応できる体制作りにも取り組んでいきます。そういう体制ができれば、先ほど樋口さんがおっしゃっていたようなこちらからの積極的な提案ができるようになると思います。各チームがそれぞれの角度でお客様にとって良いことを提案していくことで、よりメリットを感じられるサービスにしていければいいなと思います。
PDBizグループでは人材を募集しております。(※2024年6月現在)
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