ニーリーは「コーポレートエンジニアのスペシャリスト」になれる場所~解くべき課題が多いからこそ面白い~
はじめまして。ニーリーでコーポレートエンジニアリンググループのメンバー1人目として入社しました、白取卓也と申します。聞き慣れない職種かもしれませんが、ニーリーではいわゆる”情シス”的な役割のポジションを”コーポレートエンジニアと呼んでいます。そのネーミングには、会社目線・経営視点(≒コーポレート)での優先度で課題を捉えて施策を選定・推進していくという意味が込められています。2024年1月に入社し、入社5ヶ月ほど経過している状況で、コーポレートエンジニアとしての入社エントリを書かせていただきたいと思います。
営業からコーポレートエンジニアへ転身
ニーリーを含め、これまで3社を経験しています。1社目は人材系会社で営業職という、ITとは程遠い職種でキャリアをスタートさせました。しばらく営業一本で働いていたのですが、職場でVBAを管理していた先輩が退職することになり、私がVBAの管理を引き継ぐことになりました。これが私のコーポレートエンジニア(以下、CE)としての第一歩だったのかなと思っています。
大学は法学部だったのでプログラミングに触れる機会はなかったのですが、もともとExcelの関数を独学で勉強していたこともあり、VBAに興味はありました。だから上司からVBAの管理を打診されたときも、特に抵抗なく引き受けられました。
その後も部署異動はせず、上長公認の社内SEとして自身の業務と並行して隙間時間で自動化を推進していました。1社目でしばらく社内SEを担当したあと、CEとしてより専門的で広範囲な業務を行っていきたいという気持ちが強くなり、ベンチャー企業に1人目情シスとして入社しました。Webマーケティングの会社で、企業規模としてはニーリーの半分くらいでした。
2社目に入社して1年ほどは、PythonやGoogle Apps Scriptを用いた自動化による業務効率化、AWSでのWEBサーバー構築、社内ネットワークの管理、PC選定やSaaS系のアカウント管理をメインで行いました。ただベンチャー企業ということもあり、人事や経理のお手伝いや会社オフィスにホワイトボードを設置するなど、何でも屋のように動いていました。
さらなる成長環境を求めてニーリーへ
2社目に入社して3年ほど経ったころ、自分の成長が鈍化している状況に気付いて転職を意識し始めます。ただ転職活動を始めたものの前職に大きな不満があったわけではなかったので、どこかご縁があれば、くらいの気持ちでした。
そうした中で、たまたまエージェントから紹介してもらったのがきっかけでニーリーへ入社します。ニーリーに入社した決め手は、「事業への熱意」「成長環境」「人柄」の3つです。
①事業への熱意
二次面接でCTOの三宅さんに面接をしていただいた際、Park Directに対する熱量の高さに圧倒されました。私から「なぜ駐車場というニッチな領域を選んだのか」「CEに求めるものは何か」「もう1つのプロダクトである『CrowdAi(クラウドエーアイ)』の現状は」という3つの質問をしたんです。するとすべての質問に対してこちらの想定の何倍もの情報量で回答していただいて、とても驚いたのを覚えています。
ニーリーのほかにも4〜5社の選考を受けていて同様の質問をさせていただいたのですが、その中でも情報量の多さは群を抜いていました。それだけプロダクトに対して本気で向き合っていることを肌で感じた出来事でしたね。
②成長環境
内定をいただいたあとにも、三宅さんとCEのマネージャーの古屋さんに数回面談を実施してもらったのですが、そのときに提示されたCEの課題の量が半端なくて。紙面いっぱいに、分野ごとにあれがしたい、これがしたいと、急務のものから中長期的なものなど大小合わせて20個くらい書いてあったんです。それを見ながら「この課題を一緒に解決していきたい」と話をしていただきました。
実はニーリーから内定をいただいたとき、ほかにも内定をいただいていた会社があって、最初はそちらに入社しようと決めかけていたんです。なぜかというと、ニーリーはすでに従業員が200名ほどいて企業規模も大きかったので、きっと課題も少なく仕事もルーティンが多いんだろうなと思っていたんですよ。
でもそれは思い込みで、実際に話を聞くとまだまだ課題が多い状況がわかりました。ニーリーに入社すれば、これまでのスキルを活かしつつ、より大規模なミッションにも挑戦していけるのではないかと思って入社を決めました。
③人柄
他社とニーリーで迷っていた時に、三宅さんと古屋さんが私の前職の最寄り駅まで来てくださり、近くのカフェで1時間以上話をしたことがあったんです。2人ともお忙しいにも関わらず、わざわざ足を運んでくださったことが嬉しかったですね。話の内容も私がニーリーに入社したあとにどのようなキャリアプランが描けるかといった話が中心で、ここまで自分に向き合ってくれる会社はなかなか無いと感動したのを覚えています。
これは入社後にわかったことですが、ニーリーにはメンバーの成長を喜べる役員やマネージャーがたくさんいるんです。その人柄の良さがニーリーの特徴の1つですし、自分の成長を一番に考えてタスクをアサインしてくれるのは非常に恵まれた環境だと感じています。
入社後に感じたニーリーの魅力
課題が山積みでおもしろそう
ニーリーに入社してまず感じたのは、話に聞いていたとおり課題が山積みだな、ということです。ニーリーは会社規模は大きいですが、課題感は前職の社員60名ほどのフェーズのベンチャー企業とあまり変わらないので、その課題をこれから解決していくのがすごく楽しみですね。
それにニーリーは表面的な課題設定だけではなく、どうしてその課題が発生したのかという背景を深堀りをしていくカルチャーがすごいんです。時には現場にヒアリングして状況を確認するときもありますし、しっかり議論の時間を設けてもらえるので、自分の視野が広がっていく感覚があります。
互いを尊重しあう文化がとても濃い
CEという部署柄、全社に向けた案内が多く、その中には100%必達のミッションも少なくありません。そのようなとき、CEだけが一方通行でアナウンスをするのではなく、各部署内でお互いに積極的に声を掛け合ってくれる人が多くて非常に助かっています。
こんなふうにお互いを尊重しあう文化は簡単に醸成できるものではありません。経営陣や役員のみなさんの思想が会社全体に浸透している結果なのかなと感じています。
成長を実感できる環境
成長環境を求めてニーリーに入社した私ですが、実際に入社してみると本当に日々成長を感じる場面が多いです。
例えば入社して2、3週間ほどで事業への影響が大きいDMARCの設定やモニタリングを任せていただいたり、これまで経験がないISMS更新のPMOに任命されたり。新入社員であってもこうした大きなミッションにアサインしてもらえるのはとてもありがたいですし、自分が求めていた成長環境そのものだと感じています。
現在の担当業務
具体的な業務としては、会社全体に影響するGoogle Workspace、Atlassian製品やSlack等の運用管理、事業の拡大やIPOを見据えたセキュリティ強化施策、自動化による業務効率化、ISMS審査対応などがメインです。
その中で、私がアサインされた2024年上半期のミッションは大きく分けて4つあります。
ISMS更新審査の対応
PCローカルでの保存方法変更
情報漏えい対策ソリューション検討・導入
CE/総務業務の自動化
基本的には一人で進めていきますが、上長の古屋さんやCISO兼経営管理本部部長の小野田さんに都度相談しながら、迷うことなく対応できています。
自動化に関しては既存のSaaSで解決できる課題はSaaSの導入で解決していて、どのサービスを導入するかといった提案や選定も私が担当しています。自社特有のオペレーションに密接に関係して他社製品で自動化が難しい場合は、自分でPythonやGoogle Apps Scriptのコードを作成して自動化をしているので、コーディングが好きな私にとっては楽しい環境です。
自身の保有スキル
もしかしたらニーリーのCEの仕事のイメージが沸きやすいかなと思い、参考までに私が保有しているスキルを紹介させてください。
プログラミング (言語はPythonとGoogle Apps Scriptを使い分けています)
クラウドサーバー (AWSの運用・管理経験あり)
社内ネットワークの運用・管理(ルーターやアクセスポイント等の設定、管理)
ITヘルプデスク経験
これ以外に、セキュリティ面ではIPAの「情報処理安全確保支援士」試験を今年の4月に受けました。合格発表はまだです……が、合格できるまで頑張りたいと思っています。
今後の目標
個人的な目標としては、ITの国家資格取得に向けたチャレンジを続けていきたいと思っています。情報処理安全確保支援士に受かっていたら、次はネットワークスペシャリストを受ける予定です。もともと資格を取るのが好きで、プライベートも試験勉強をして過ごすことが多いですね。仕事も家庭もあるのでまとまった時間をとるのは難しいですが、移動中や寝る前30分を勉強の時間に設定して毎日少しずつ取り組んでいます。
仕事面では、上長の古屋さんが目標です。GMなので日々の現場の業務に関わる機会は少ないはずなのに、知識が豊富で質問をすると的確に回答をくれるんです。非常に安心感がありますね。それに他部署からの質問への対応も見習いたい点が多いです。まず物腰が丁寧ですし、単に質問に対して回答するだけではなく、どうすればその部署のオペレーションがもっと効率的になるのかを深堀りして提案するんです。
そうした姿を目の当たりにして、CEはスキル面だけではなく、従業員と向き合う姿勢も大事なのだと勉強させていただいています。
CEを極めたい人、ぜひニーリーへ
ニーリーでは、CEが何かをしようとするとみんなが協力してくれる文化が浸透しています。「CEが勝手にやってくれ」といった雰囲気ではないので非常にやりやすいですし、純粋に会社をより良くしていきたいと思っている人に向いている環境だと感じています。
一般的に「エンジニア」というと特定の分野に特化していて、その分野では社内で最も深い知識を持っていることが多いと思いますが、CEは悪く言えばどれも中途半端な存在です。それをコンプレックスに感じている人も少なくないかもしれません。
確かにCEはジェネラリストの職種であるものの、ニーリーはCEとして必要なことすべてに特化できる、「CEのスペシャリスト」になれる場所だと思います。「CEのスペシャリスト」になるにはどうすればいいかを会社全体で考えてくれるので、CEが好きでCEを極めていきたい人には、ニーリーはとてもいいんじゃないかなと思っています。
株式会社ニーリー コーポレート統括本部 経営管理本部 コーポレートエンジニアリングG 白取卓也 Takuya Shiratori
埼玉県在住。ニーリーでは週2日程度出社、残りはリモートのハイブリッドで勤務。前々職で偶然VBAを引き継ぎ、社内SEとして自動化を推進したところからCEのキャリアスタート。前職ではベンチャー企業で1人情シスを約1年間務め、幅広い業務を経験。さらなる成長環境に身を置くために2024年1月からニーリーに入社し、主にセキュリティの強化とIPOに向けて必要な体制構築中。