CHROの髙橋です。
先日社内のエンジニアから「ニーリーがフルリモート/フルフレックスやってること、もっとちゃんと言った方がいいっすよ!」と言われたので、どういう思想で運営しているのか?従業員はどのように感じているのか?などをちゃんとお伝えしようと思いました。
出社回帰への流れ
米Zoom社がフルリモートを撤廃し、「週2回の出社」をマストとするニュース(https://www.bbc.com/japanese/66436045)は昨年夏に話題になっていましたが、最近採用候補者の方とお話をしていても、週数回の出社や完全出社に切り替えている会社は増えている(そしてそれが理由に転職を考えている方が増えている)ように感じます。
ニーリーの大事にしている「選択肢」という考え方
「今後もリモートワークをつづけるのか」
この問いは少なくとも私がこの会社に入ってから、ニーリー社内で議論になった記憶がありません。これは代表の佐藤が「会社にきて働くのが好きな人もいれば、好きじゃない人もいるし、選べるようにした方がいいよね」と当たり前のように考えているからだと思います。
「社会の解像度を上げる」というミッションは、「人々の持ちうる選択肢を増やすこと」だと考えています。実際にニーリーで働いている従業員には、
家庭の事情で東京以外の地域に住みながら、東京にある企業で働きたい
小さい子供がいるので柔軟な働き方をしつつも、ビジネスパーソンとして成長したい
朝(夜)が弱いから自分のパフォーマンスが高い時間帯に働きたい
など、さまざまな事情を持ちながらも、現在の環境をフル活用して活躍してくれている人がたくさんいます。
誤解がないようにお伝えしておくと、あくまで「フルリモート/フルフレックス」は「出社して働く」という選択肢もある中での一つの選択肢だと考えているので、在宅での勤務を推奨しているわけではないという点を強調しておきたいです。
ニーリー従業員の働き方
居住地にとらわれず、全国各地で従業員が活躍してくれています。北は北海道、南は沖縄に住んでいる従業員が居て、現在では全国25の都道府県からみなさんそれぞれの業務に従事してもらっています。
何名かの従業員に、実際の働き方についてきいてみました。
■ エンジニア・埼玉在住
■ コーポレート・北海道在住
■ 広報・東京在住
フルリモートでも事業を成長させ続けるという覚悟
私自身も元々はフル出社の環境で働いてきた人間なので、常に顔を合わせながら仕事をすることでのメリットも多く知っています。ですが、この会社で人事をやるようになって、時間や場所の制約を課すことによって会社にとって必要な人を採用するチャンスを逃してしまうことはすごく勿体無いと感じるようになりました。
ミッション実現の観点以外で、あくまで事業成長を主眼においた時にも、
①:得られるメリット(色んなバックグラウンドがある方に活躍してもらい易くなる)
②:かかるコスト(対面でハイコンテキストに行っていたものをローコンテキストにする労力)
①と②を比較した時に、①>>>>②だと整理しています。
一方で、出社回帰の流れがあるように、
「フルリモートの中でもどうやって事業を成長させ続けるか?」
というテーマは難易度が高く、覚悟を持って向き合っていかなければならないと感じています。
ニーリーでも、
ドキュメンテーションルールを明確にし、非同期でもコミュニケーションできるようにする
slackのハドルを活用して「ちょっといまいいですか?」を実現し易くする
各部署ごとで4半期に一度の顔合わせを推奨する福利厚生を用意する
全従業員があつまるオフサイトMTGを年に2回実施する
など、リモートでの組織運営を前提としつつも、対面によって担保されていたものを失わない仕組みを取り入れています。