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オファーレターが刺さったのでスタートアップに入社してみた【入社エントリ】上田健太郎

自己紹介

はじめまして。ニーリーでSREおよびマーケティングチームでエンジニアを担当している、上田健太郎(うえだけんたろう)です。2022年8月に入社したので、入社エントリを書くには遅くはあるのですが、だからこそ実体験をより詳しくご紹介できると思い、筆を執った次第です。

経歴

前職は新卒で入社したECサイト運営企業のエンジニアで、5年半ほど勤めていました。最初の2年間はデータ分析を主業務とする横断組織で、アナリティクスエンジニア・データアナリストとして活動していました。主に、事業部向けのデータ分析・施策実施・非エンジニアへのSQLのレクチャー・データマートの整備・BIツールの運用が役割です。当時は、ほぼ毎日分析用のSQLを書いていたかと思います。最初は50行ほどのSQLでも読み書きするのに時間がかかりましたが、毎日書いていると慣れるもので、程なくして500行超えのSQLでもスラスラ読み書きできるようになりました。分析対象のデータの量がテラバイト規模でしたので、クエリのチューニングスキルも身につきました。

その後は、「より事業・ユーザーに近い立場でデータに基づいた事業改善施策を実施したい」という想いで、サイトのトップページを扱う事業部に異動しました。当時はトップページのオンプレ→クラウド移行が始まるタイミングであり、技術的な興味も異動理由でした。異動から半年ほどはクラウド移行業務としてインフラ構築・WEBアプリケーションやAPIのリライトを行っていました。月間PVが数千万・背後で連携しているAPIも40本以上、という大規模なトップページで、技術的にチャレンジングな課題が多く、楽しんでクラウド移行を行っていました。サーバーレス・非同期I/O・監視ツールなどの活用により、移行前より大幅に表示速度・信頼性を向上することができました。

クラウド移行完了後は、トップページの運用保守をしつつ、グロースのための施策実施を行いました。トップページは各事業部ページや商品ページに送客してナンボなので、「送客をコンバージョンとしたCVRの向上」を目標に施策を行いました。施策は主にA/Bテストで、「施策 (仮説) 立案→裏付けデータの確認→施策実装→実施・評価→本採用可否判断」というイテレーションを30回以上実施。ボツになった施策は多かったものの、最終的にはCVRを5%ほど向上できました。これだけ多くのイテレーションを事故なく回せたのは、クラウド移行と、それに伴う負債の解消が大きく作用していたと思います。

前職の終盤は、決済サービスのクラウド移行プロジェクトに参画しました。決済サービスにも「クラウド移行と負債の解消を終えた後にグロース施策を打っていく」というロードマップがあり、私のトップページでの取り組みと親和性が高かったため、参画に至りました。

ニーリーに入社した理由

きっかけは、友人がニーリーで働いていたことです。定期的に会って近況を話す仲だったので、その時も飲みに行って仕事の話をしていました。そこで、ニーリーのSREチームが取り組んでいる課題・データ分析基盤構築をはじめとする将来的な構想を聞き、自分自身も強く興味をもちました。

特に刺さったのは、当時SREチームが着手し始めていたクラウドインフラのリアーキテクチャの話です。ニーリーは、サービスを最初期からクラウド上で構築していたという経緯があり、リアーキテクチャは「クラウド上に蓄積した負債を、クラウド上で解消する」ということを目指していました。一方で、これまで私が取り組んできたクラウド移行・負債解消プロジェクトは、単純化すると「オンプレに蓄積した負債をクラウド移行によって解消する」というものでした。そのため、私にとっては「クラウド上は負債がほぼ解消されたクリーンな環境」というイメージがありました。そのような中でリアーキテクチャの話を聞き、クラウド上の負債解消に取り組むことに興味をもちました。

話を聞いたタイミングでは、転職を強く意識していたわけではありませんでしたが、ニーリーに参画することで、自分の過去の経験を活かしつつ新たな課題にもチャレンジできそう、というイメージが固まり、選考フローに進むことを決めました。

その後はCTOの三宅さん、代表の佐藤さんと面談し、月極駐車場のオンライン契約サービスPark Direct (パークダイレクト) の詳細や、それを起点にモビリティサービス領域をデジタルによって変革していくという構想をお話しいただきました。事業の目標は極めて高く感じましたが、お二人がその実現可能性をデータをもとに熱く語っている姿を見て、業務でデータ分析をしてきた私にとっては、非常に刺さりました。素直に、自分もそのお手伝いをしたい、と思うようになりました。
入社の決め手になったのは、三宅さんからいただいたオファーレターです。そこには、私の経歴を踏まえた上で、SRE・データ基盤構築・データ分析業務に関する期待値および達成したい目標が詳細に記載されていました。期待値が実感と一致していたことと、その期待にお応えすることで目標を達成できる、という明確なイメージが沸き、入社を決めました。

現在の担当業務

SRE業務とマーケティングチームのデータ分析業務を兼務しており、比率はおおよそ7:3です。

SREチームでは、入社から3ヶ月ほどはシステムのリアーキテクチャに従事しました。AWS Elastic Beanstalkで構築されたシステムを短期間でサーバーレス (ECS+Fargate) にリアーキテクチャする、さらにCI/CDも改善する、IaCも実施する、バッチ処理の仕組みも変える etc… というチャレンジングな業務でしたが、事故なく無事に完了。リアーキテクチャにより、コストを抑えつつシステムを柔軟にスケールさせられるようになり、サービスのグロースへの対応力が向上しました。また、リアーキテクチャ前は機能のリリース時に煩雑な手順があったのですが、CI/CDの改善により、手順が大幅に簡略化されました。

その後は、リリースエンジニアリング (リリース作業やCI/CDの更なる改善) が中心的な業務になっています。リアーキテクチャ時のCI/CDの改善により、リリースに要する手順はかなり削減できたのですが、小さなリリースでもサービスのダウンタイムを要する、という大きな課題がありました。そこで、いくつかの前提条件を満たせば、リリースをゼロダウンタイムで実行できる機構を整備しました。当機構は2023年1月中旬に運用を開始し、現在 (3月) までに数十件の機能が、事故なくリリースされています (図1)。今後は、ゼロダウンタイムでリリースできる対象を拡大していくと共に、リポジトリ・ブランチ戦略などの見直しなどにより、さらに高速かつ安全なリリースを実現していきます。

図1: 月あたりのリリース回数

マーケティングチームのデータ分析業務については、Redash (BIツール) を利用したデータ分析用ダッシュボードの実装 (図2)、駐車場リコメンドなどの施策の実装、分析SQLのレクチャーが主な業務です。駐車場リコメンド施策の実装は、特にやりがいのあった業務の一つです。素早く効果を得るために、Redash・GoogleAppScript・SendGridの活用により実装コストを抑え、発案から1ヶ月以内に施策を実現し、契約数を向上できました。マーケティングチームのメンバーが協力し、各自のスキルを持ち寄ったからこそできたことです。効果が得られた喜びと共に、チームが一体となってサービスのグロースに貢献できた喜びも大きかったです。

図2: データ分析用ダッシュボードの例

直近では、今年の後半から本格化する予定のデータ分析基盤の構築に向けて、要求・課題の整理に着手しています。これまでに多くの分析依頼に対応させていただいたため、要求・課題に強い実感をもちながら、整理を進められています。

ニーリーでエンジニアをやる面白さとは

SREの観点では、急速にグロースしているサービスの開発に携われていることに、最も面白さを感じています。例えばPark Directは日を追うごとに契約者数・駐車場掲載数が増加し、そのグロースを更に加速させるために、日々新規機能の開発・改善が行われ、リリースされています。故に、ニーリーのSREは「システムの信頼性を維持しつつ高速・高頻度のリリースを実現する」「サービスのグロースを見越したインフラ設計・キャパシティプランニングを行う」といった、SREど真ん中のミッションに取り組むことができます。

アナリティクスエンジニアの観点では、施策 (仮説) 検証のPDCAのすべてのフェーズにエンジニアが参画できることに、最も面白さを感じています。組織によっては、フェーズごとに明確に分業されているかもしれませんが、ニーリーのマーケティングチームでは、各メンバーの強みを活かし緩やかに分業されています。故に、エンジニアだからといってDo (実装) の部分にしか参画できない、ということは一切ありません。エンジニアがPlan (施策を立案)し、サービスをグロースさせることもできます。

ニーリーに入社して感じた事

1点目は、全社的に目標達成への熱量が非常に高いということです。これを最初に感じたのは、入社して間もない頃にニーリーの全社会・リーダー会の議事録を一気読みした時でした。リーダー会・全社会では、各部署の目標達成状況が共有されるのですが、単に達成・未達成の結果だけでなく、何が良かったのか・課題なのか・課題解決のためのアクションは何か・目標値  の精度は十分だったか、といった詳細な分析も共有されます。議事録を過去から順に読み進めていくと、各部署が分析結果を踏まえ着実に改善を実施し、目標を達成している、ということが分かりました。それから数ヶ月経った今も、この姿勢に変化はありません。

2点目は、部署間の信頼関係が強いことです。これは、各部署が各自の目標にしっかりと向き合い、やるべきことをやっていると認識しあえているからこそ、成立しているのだと思います。信頼関係が強いことで、複数の部署に関係する案件に対応する際に過剰なすり合わせを要求する・されることがなく、高い生産性を発揮することができます。

3点目は、社内のドキュメントが充実していることです。定常的な作業手順だけでなく、アドホックな作業の記録、データ分析の記録、施策の設計、システム設計、運用手順書、開発規則、社内用語集など、多岐に渡ってドキュメント化されています。このおかげで、私のように中途で参画したメンバーも、スムーズに業務に馴染むことができます。また、属人化の予防・自動化の促進・再現性の確保の側面でも威力を発揮しています。

良い点ばかり挙げてしまいましたが、もちろん課題もあります。3点目に関していえば、ドキュメント化が過剰になっていることがある、という点です。例えば、AWSのマネジメントコンソールを見ればすぐ分かるような設定内容が、ドキュメントにも細かく書かれていたりします。このような過剰なドキュメント化によって、ドキュメントのメンテナンスが疎かになり、記載内容と実態の乖離が発生する、といった問題も発生しています。
技術系のドキュメントについては、SREチームを中心にIaCの導入を推進し、過剰なドキュメント化の抑制を図っています。

これからの目標

SREとしては、リリースエンジニアリングの取り組みを通して、サービスの信頼性を担保しつつも、迅速に価値をお客様へ提供できる環境を整備することです。アナリティクスエンジニアとしては、マーケティングのデータ分析およびその基盤の整備を通して、データドリブンに意思決定できる対象の幅を広げることです。一人のエンジニアとしては、開発系の情報発信を強化し、ニーリーで一緒に働くエンジニア仲間を増やすことです。当エントリでは紹介しきれなかった取り組みがたくさんありますので、今後、ご紹介したいと思います。


株式会社ニーリー 
プロダクト開発本部 プラットフォーム開発グループ

上田 健太郎 Kentaro Ueda
2017年にECサイト運営企業に新卒入社。複数の事業部を対象に、データ分析・データ分析基盤の整備に2年間従事。2019年からECサイトの開発チームに異動し、WEBアプリケーションおよびAPIのオンプレ→クラウド移行・リアーキテクチャ・データ分析に3年間従事。2022年8月に株式会社ニーリーに入社。写真は所属するSREチームの開発合宿にて撮影。


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