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”ビジネスをサクセスさせる”エンジニアリングの魅力 ~プロダクト・コーポレート以外の課題解決をする自由度の高さ~

はじめまして。2024年9月に株式会社ニーリーに入社した城風智です。
ニーリーでは、サクセスエンジニアリングチームで事業の成長のために必要な様々な部署の業務を技術的な側面から支援する役割を担っています。

サクセスエンジニアリングについての詳細を知りたい方は以下の記事をご覧ください。

入社して3か月ほど経ちましたので、入社エントリを書きたいと思います。

自己紹介・経歴

これまでに3社を経験し、すべて製造業向けのIT業務に携わり、工場の生産や物流の効率化に関わってきました。

製造業向けSIerでの開発

大学卒業後、製造業向けのSIerで工場の生産管理や購買システムの開発に従事しました。

大学では情報を専門としていたため、新卒の就活では自社でSaaSを開発する企業に就職するという選択肢もありました。しかし、就活をしていた時の私は、形が見えにくいITの仕事に対して、もっと物理的な製品作りに関わりたいと思っていたので、製造業のITの道に進みました。

1社目の会社では、本社や工場のシステムを担当していました。現場と直接やり取りすることが多かったので、どんな問題が現場で発生しているのかを肌で感じることができました。

工場を一つ動かすためには電力やガスなどの動力管理や生産管理、部品の調達管理などが必要ですが、それらをJavaやOracleのDBを用いて管理するシステムの開発や保守を行ってきました。

システム開発自体は順調でしたが、大規模なシステムを作るうちに、「この作っているものが本当に現場の役に立っているのだろうか?」と疑問を感じ始め、現場と直接コミュニケーションを取ることで、より効果的な解決策を提案できるのではと考えるようになりました。

半導体企業の情シスとしての経験

そこで、2社目は半導体メーカーでの情報システム部門に転職し、開発業務だけでなくインフラ管理や社内ヘルプデスク、OSSの管理など幅広い業務に取り組みました。

この会社は1万人以上の従業員がいるものの、新しいことにはどんどんチャレンジさせてくれる環境でした。そこで、従業員からのITに関する要望を1か所に集めて費用対効果や従業員からの投票順でソートするサービスを開発し、従業員の満足度向上とITリソースの最適化に貢献できました。

この会社で身に染みたのは、会社の情報システム部門とは社内の「公務員のような立場」であるということです。つまり、研究者や製造現場、営業チームが稼いだお金を使う役割を担い、その予算を最大限に活用しながらシステム投資を慎重に判断しなければならない立場だということです。

当たり前ですが、製造業には情シスからの売上なんて存在せず、営業が製品を売ることで売上を上げています。そのため、IT投資に過剰なリソースを割くのではなく、半導体製造装置や研究開発のためのリソース配分を優先することが、企業全体としての最適解である場合も多いのです。この経験を通じて、IT投資の費用対効果を徹底的に考え、限られたリソースで最大の成果を出す重要性を深く理解しました。

工場向けECサイトのフロントエンドエンジニア

3社目は工場向けの製品を作っている事業会社でECサイトのフロントエンドエンジニアとして入社しました。

ECサイトにも様々な規模があると思いますが、ここでは世界数か国に展開し数千万種類の商品を扱うECサイトだったため、パフォーマンスやSEO対策に気を配りながら専門的な商品情報を迅速かつ正確にユーザーに届ける仕組みを構築することが求められました。

工場向けの商品選定は注文するクライアント側にも専門的な知識が必要です。例えば、「ネジ」の購入を例に挙げると、サイズや素材、ネジ山のピッチ幅といった条件を直感的に選択できるUIを設計し、必要な情報を即座に表示できるようにCDN, SSR(サーバーサイドレンダリング)、Lazy Loadなどの技術を使って、大量の商品データを効率よく表示する仕組みを構築していました。

最近の趣味は河原で子どもと形の良い石を拾いにいくことです。


ニーリーに入社した理由


製造業向けのIT業務を長年担当してきた私は、転職先も製造業のIT部門を考えていました。しかし、ニーリーのサクセスエンジニアリングチームに出会い、事業の成長に直接貢献できるポジションに魅力を感じました。

私も入社前は聞いたことのない名前なのでどんな職種かが分からなかったのですが、要するに、プロダクト開発とコーポレート以外のITの全てが担当領域です。

製造業のITは、どうしても内部の業務効率化に焦点を当てがちですが、ニーリーでは事業の成長を支えるために、プロダクトや営業支援など、より広い範囲でITを活用しています。

私のキャリアが製造業一筋ではなくなってしまうのは少し残念に思いましたが、製造業の会社もある程度の規模まで大きくなるとなぜか突然不動産関係に進出し始めるものです。私個人もそんなもんだろうと思い、そこまで気に留めずに転職を決意しました。

現在の担当業務


現在、私はサクセスエンジニアリングチームに所属しています。

今は、Park DirectのDBの更新を検知してチケットを自動生成するツールの開発を行っています。

例えば、鍵などの貸与物がある駐車場に契約が入った場合、契約者に鍵を郵送する必要がありますが、毎日手動で管理画面を見て郵送するかどうかを決めるのは非効率ですし、ミスも発生しがちです。そこで、自動的に鍵の発送タスクを起票するツールを作成しました。このツールが導入されることで、業務が効率化され、運用負荷が大幅に軽減されています。

本来、こういった機能はプロダクトの中に実装すると思うのですが、事業が急成長している中では素早く実装して素早く運用に乗せることが求められます。

そのため、まずは外部ツールを使ってでも素早く運用に乗せ、運用がうまくいったらプロダクトに取り込むという流れが出来ています。

ニーリーに入社して感じたこと


入社前から聞いてはいましたが、部署間の垣根がほとんどなく、お互いに敬意を持ってすごく協力的に接していることが一番驚きました。

世の中には、営業が強い会社だったり、エンジニアが強い会社だったり、本社が強いとか現場が強いとか組織間でも複雑な関係性があると思います。しかし、ニーリーでは役職や立場などに関係なく、お互いの仕事を尊重しあいながら仕事を進めていました。

一例を挙げると、社内のセキュリティの施策を実施する際、一般的には会社から多額の資金を投入しますが、現場の作業効率を下げることも多いです。そのため、現場からは反発が起きることも多いと思います。しかし、ニーリーでは全社員がセキュリティの重要性を意識しており、皆が積極的に協力していました。

私も情シスの経験があったため、社内のセキュリティ施策は正直やりたくないし、胃が痛くなる仕事の一つだったのですが、ニーリーでの取り組みを見ながら、こんな会社が実際に存在するんだ…と大変驚きました。

ニーリーでエンジニアリングする面白さとは

ニーリーの開発で最も面白いところは、課題を解決できる自由度の高さだと思います。

自分でコードを書いて解決しても良いし、AWSのサービスだけで解決しても良いし、様々なサービス同士を繋ぎ合わせて解決しても良いです。技術なんて使わずに、業務の見直しだけで解決しても良いです。大量の複雑な業務を処理するために大規模な計算資源を使っても良いですし、全社員に助けを呼んで数十人に手伝ってもらいながら人海戦術で解決するのも良いです。

SaaSを謳っておきながらこういうことを言って良いのか分からないのですが、そもそも月極駐車場の課題はとても複雑で、すべてをITだけで解決しようとするのには限界があります。

紙で保管されている情報は誰かがスキャナで読み取らなくてはいけないし、土地などの法的な問題は法的に解決した方が早いです。もしも駐車したい場所に別の車が駐車されていたらその車を移動させる必要がありますし、もしもネコの集会などが行われていたら、解散してもらうようにネコを説得しなくてはいけません。そういったところを無理やりITだけで解決する必要は無いと思います。

私の担当業務の中でDBの値をもとにチケットを起票する仕組みがありましたが、ITとしてやっていることはタスクのチケットを作成するところまでで、実際の問題解決は別部署の専門の人が行っています。このように、ITとオペレーションを組み合わせて問題を解決することもできます。

サクセスエンジニアリングチームはITのプロフェッショナルということでITによる解決が得意ではありますが、IT以外の解決方法を制限されているわけではありません。それぞれ社内の専門の人と話し合いながら、会社にとってもお客様にとっても全体で最も良い方法を探っていけるのがニーリーでエンジニアリングする面白さだと思います。

これからの目標


ニーリーの成長を支えるために、プロダクトと運用をより密接に連携させていきたいと思っています。今後もプロダクトをもとに様々な運用が生まれ、実際の運用をもとにプロダクトが改善されていくと思いますが、データ分析や自動化の技術を駆使して、サービスの運用面で新たな可能性を開拓し、会社全体の生産性向上に繋げていきたいと考えています。

また、ニーリーが提供するサービスが社会に与える影響を考え、その影響をより良い方向へ導けるように開発ができていければ良いなと思っています。

おわりに


ニーリーでエンジニアリングする楽しさが少しでも伝われば幸いです。
もし興味が湧いた方は是非カジュアル面談でお話しさせてください。


株式会社ニーリー プロダクト統括本部 ビジネスディベロップメント本部 ビジネスディベロップメントG
城風 智 Satoru Shirokaze
新卒でユーザー系SIerに入社。製造業のシステム開発に従事。2社目の半導体企業で社内SEとしてアプリ開発、インフラ管理、ヘルプデスク対応などを経験。その後ECサイトのフロントエンドエンジニアを経験し、2024年9月にニーリー株式会社に入社。将来の夢は大きい犬を飼うことです。


サクセスエンジニアは人材を募集しております。(※2025年1月現在)詳しくはこちらをご覧ください。


ニーリーでは、事業拡大に伴う組織強化のため、多様な職種で⼈材を募集しております。詳しくは、採用サイトをご覧ください。
採用サイト:https://jobs.nealle.com/

また、少しでもご興味を持っていただいけたら、オープンポジションのカジュアル面談も実施中です!
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