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もう一度QAを極めたい。マネージャーという立場から、再びQAエンジニアに挑戦【入社エントリ】池端祐介

はじめまして。2023年8月、ニーリーに入社した池端祐介(いけばた ゆうすけ)です。現在はQAエンジニアとして、Park Directの開発に携わっています。入社してまだ日が浅いですが、そのなかで感じたニーリーの魅力や特徴、そしてニーリーに入社した理由やこれまでのキャリアをお伝えできればと思います。

ニーリーに入社するまでのキャリア


僕のキャリアのスタートはニュージランドでした。1995年から2012年までの17年間はニュージーランドに住んでいたんです。一度ニュージーランドで就職したものの、日本に帰国することとなり、日本での就活をしました。ニュージーランドではエンジニアではない仕事をしていましたが、コンピューター関連が好きだったのと、自分が好きで慣れているものがいいなと思い、IT領域での就職を選びました。

ソフトウェアテストとの出会い

入社したのは人材派遣企業。派遣先で北米向けのスマートフォン開発に携わります。そこでは、日本でいうauやドコモのような北米の通信会社から伝えられた要件に合わせて仕様を作っていました。ソフトウェアテストに出会ったのは、その仕事を通して知り合った方から話を聞いたのがきっかけです。もともとものづくりが好きで製品開発に興味を持っていたのですが、コードが書けない自分がどのように関われるか?と考えていたタイミングでもありました。ソフトウェアテストは当時「最後の砦」と言われており、製品が市場に出る前の最終チェッカーというのがかっこよく感じたのを覚えています。

テストの世界に興味を持ったので、第三者検証事業をしている企業に転職することにしました。事業会社のQAエンジニアとは違い、顧客先に常駐してテストを行います。最初はただテストを実施するテスターとして業務を行い、最終的には設計から実施・報告までを担当するテストエンジニアまでやっていました。

実際にこの世界に入ってみると、ただ単に仕様書通りに動いていることの確認だけではなく、エンドユーザーの立場に立って「この機能って本当にこの動作でいいのか?」まで考える必要があり、どんどんハマっていきました。

QAエンジニアとしての仕事をもっとしたい

4〜5年前から、QAエンジニアという言葉が流行り始めていて、気になって自分でも調べるうちにQAエンジニアとして仕事をしてみたいと思い、転職をしました。

顧客の求める品質を目指すためにテストを行っていく第三者検証と異なり、QAエンジニアはテスト以外のフェーズからも関わっていきます。そのため、howではなくwhatやwhyから始めることとなります。なぜやるのか、何にペインを感じているのかなどの上流工程から考えていくんです。求められているものを満たすのでなく、何を満たすのかから自分たちで決めていくことが面白く、自分にも合っていると感じる仕事でした。

前職では入社直後はQAエンジニア一本でやっていたんですが、入社5ヶ月頃からはエンジニアリングマネージャー(EM)とQAエンジニア兼任で1年半ほどプレイングマネージャー的なことをやっていました。QAとしてはテストプロセス改善やスクラム改善を、EMとしてはピープルマネジメントをメインに担当チームの1on1、評価、組織戦略、採用活動、QAエンジニアのスキルマップ作成などに取り組みました。

ただ、EMを続けていくうちに、ピープルマネジメント以外のテクノロジー・プロジェクトマネジメントにおいては経験とスキル不足を痛感しました。エンジニアリングとプロダクトの分野では協力的なエンジニアとPdMに支えられ、QAの領域においてもフルコミットすることができず、他のQAメンバーに任せることが多くなり、本当にこのままでいいのか考え始めるようになりました。この状況を受けて、色々と考えた結果、もう一度QAのコアスキルをしっかり上げることに専念したいと思い、今回の転職を決意しました。将来的にはマネジメントのポジションに再挑戦し、新たなステップに進みたいと思っています。

ニーリーへの転職を決めたワケ

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​​今回の転職活動では、カジュアル面談を17社と行い、いろいろなお話を聞きました。ただ、そのなかで選考に進んだのはニーリーのみ。SREとQAチームのリーダーである菊地さんが話してくれた、Park Directの詳細や今抱えている課題、QAチームとして今後やりたいことに強く興味を惹かれ「もう少し話を聞きたい」と感じて、選考に進みました。

1,直感で感じた、「一緒に働いてみたい」人たち

選考ではQAエンジニアの関井さんと菊地さん、CTOの三宅さんとお会いし、人事面接の後、最後に代表の佐藤さんともお会いしました。

人事との面接では、今までの意思決定に関しての深掘りをしていただき、仕事に臨むスタンスやカルチャーを大切にしている会社であることを強く感じました。また、佐藤さんとの面接はオフラインで、前職への転職時はコロナ禍のためオンラインで完結したこともあって、すごく緊張しましたね(笑)。でもその緊張とは裏腹に、佐藤さんはこれからモビリティ業界に対して何をしていきたいかのビジョンを伝えてくださって、率直にすごいなと感じたことを覚えています。自分は今まで直感を信じて仕事を進めてきたので、「この人たちと一緒に働いてみたい」と思った直感を信じて入社しました

2,ニーリーのビジョンと自分のビジョンやスキルのマッチ

自分自身は運転もしないし駐車場を借りたこともないので、Park Directについても最初は正直よくわかっていませんでした。データ活用して色々やっていくとはいうものの、「実際にできるの?」という疑問もあって。でも、佐藤さんだけではなく選考で会ったみなさんの熱量がすごく高く、かつただの夢物語ではなく実現がイメージできるようにデータを用いて話をしてもらえたので、最終的には非常に面白そうだなと感じました。

選考とは別に、会食の機会もいただいたのですが、そこでもモビリティプラットフォームの構想やQAが今後やっていきたいことなど、より深いビジョンをお聞きしたんです。その内容が、自分のやりたいことや貢献できる領域と重なっていたのが入社の決め手となりました。

ニーリーは、開発組織の魅力でも記載がありますが、文字通り「熱量と冷静さが共存している組織」だと思います。スタートアップにおいて、やりたいことはいっぱいあるし、今後の理想を語り出したら止まらないところもあると思いますが、理想だけで突っ走るのではなく、一旦冷静に今やるべきなのか、実現できるのかを考えています。地に足をつけて進んでいる組織だと感じましたし、今もそう感じています。

「ニーリーの開発組織で働く魅力とは」の記事はこちら


QAエンジニアとして取り組んでいること


現在は、9月からプロダクト開発チームの一員としてQA領域を担当しています。プロダクト開発チームではQAも開発チームの一員として参加するかたちとなったため、僕はインプロセスQAとして開発に携わっています。

インプロセスQAとしての役割を試行錯誤中

今まで複数チームを4人でタスクを振り分けてQAをしていたのですが、今回初めてチーム専属で一人のQAエンジニアが付くという体制に切り替えたため、今までのやり方とは仕組みやプロセスを変える必要が出てきています。

QAチームは元々各開発チームから独立した組織でした。まず、開発者が作ったテストをQAエンジニアがレビューします。そして開発者がテストし、デプロイ後にQA側で再度、実際に使うユーザーから見て使いやすいものになっているかどうかをテストしていました。非同期で開発とQAのそれぞれが独立して動いていたんです。

そのプロセスを変更し、現在は開発者の実装が終わった段階で、QAのテストも行う「ペアテスト」と「パラレルテスト(※1)」を試しています。デプロイ後にすべてのテストを始めると業務負担が重たくなってしまいます。また、後工程になればなるほど修正のハードルも上がるため、軽微な修正は「また今度」となりがち。そこで開発者がローカルテストを行うタイミングでQAも入ってテストをし、できるだけ前段階で進めておくために試行錯誤している最中です。これにより、UI/UXの改善と開発サイクルタイムの短縮を実現したいと考えています。

※1 開発チームの実装が終わり、PR作成時にFeature環境を用意し、Feature環境で開発者とQAがそれぞれテストを実施する手法。Featureブランチで作業を行い、そのブランチのコードを実環境で検証したい時にStaging環境やDevelop環境にMergeすることなく検証を行える環境です。

開発とQAのプロセス


目標はQA組織を進化させていくこと

QAチームでは、「品質とアジリティの両立」をミッションとして掲げています。スピードを上げると品質が落ちやすいですが、どちらも上げていくことを目指しています。そこで現在取り組んでいるのが、QAのリードタイムを計測することです。実際にデータを取って、何に時間が掛かっているのかを知ることからはじめて、そこからスピードを高めるアプローチをしていければと考えています。

そして僕個人としては、まずインプロセスQAとしてのポジションを確立したいです。入ったからには結果を出したいですね。まだ入社間もないこともあり、他のQAエンジニアにヘルプをお願いすることもあるので、まずはできるだけ早く一人で行えるようになることが当面の目標です。そしてゆくゆくは、エンジニアチームに限らず会社全体としても規模がどんどん大きくなるはずなので、それに対応できるようなQA組織を作っていきたいです。

ニーリーで働いてみて感じていること


ニーリーに入社してもっとも強く感じているのが、会社全体を通して、目標を達成するための熱量が高いことです。定期的に行われる分科会(※2)でもそれぞれが目標達成のために何をすればいいかを真剣に考えていて、仕事に向き合う姿勢の真摯さを感じました。

※2 分科会とはニーリー社内で行われる会議体のひとつであり、開発本部⇔Park Direct事業本部の各グループ(クライアントサクセス/カスタマーサクセス/セールス etc.)で実施されます。分科会の主な目的は以下です。

  •  開発案件を事業サイドと開発サイドとで共同管理する

  •  開発案件の事業効果を明確化して、優先順位をつける

  •  開発ロードマップを可視化して、進捗含めて共有をする

「とりあえずやってみよう」と言ってくれる人が多いのも感じます。この課題に対してこれをしてみたいと発信した人に対して、その背中を押すカルチャーが根付いていて。そしてやるだけでなく、もちろん振り返りもしっかり行います。振り返ってもし効果がなかったら違うことをすればいいという考えが浸透していて、実際にそう動いているのはすごいことだなと感じました。

エンジニアチームでも、きちんと振り返りの場が設けられていて、そこでFBを受けて今後どうしていくかを決めています。先ほどお話したペアテストやパラレルテストも、そのように進めています。

また、すごく真面目な人が多いです。僕が関わるのはエンジニアが中心ですが、次々出てくる課題に「これはやばい」となりながらも前向きに一生懸命取り組んでいる人ばかりです。まだまだ開発組織も発展途上で課題が次から次に現れるフェーズなのもあってか、課題解決のためには領域にとらわれずになんでもやる空気感があります。そのため、個々人のロールも決まっているようで決まっていません。

それを楽しめる人はニーリーに合っているのではないかなと感じます。壁がない組織で挑戦しやすくもあるので、自分にできることはないかを考え続けたり、いかに課題を解決するかに向き合っていったりしたい人には、すごくいい組織ではないでしょうか。ニーリーで働くことを楽しんでくれる仲間が、どんどん増えたらうれしいですね。


株式会社ニーリー プロダクト開発本部 プラットフォーム開発グループ
池端 祐介 Yusuke Ikebata
プロフィール:兵庫県出身。1995年から2012年まではニュージーランドで暮らし、現在は奈良在住。仕事を通じてソフトウェアテストと出会い、2021年からはQAエンジニアとしてのキャリアをスタート。マネジメントを経験しつつも、QAエンジニアとしてもう一度スキルアップしたいと思い2023年にニーリーに入社。


ニーリーでは、事業拡大に伴う組織強化のため、多様な職種で⼈材を募集しております。
詳しくは、採用特設サイトをご覧ください。
採用特設サイト:https://jobs.nealle.com/

また、少しでもご興味を持っていただいけたら、オープンポジションのカジュアル面談も実施中です!
https://herp.careers/v1/nealle/HT6slw2HulGr


■開発メンバーとのカジュアル面談はこちら

・三宅 克英(取締役CTO)
モビリティSaaSのプロダクトグロースについてお話しましょう

・菊地 弘晃
Mobility SaaSを一緒に開発しませんか?


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