理想とするSREを目指せる場所。大手IT企業からニーリーへ転職を決意。【入社エントリ】宮後啓介
はじめまして。宮後 啓介(みやうしろ けいすけ)といいます。2023年3月にニーリーに入社し、現在はPark Direct開発のプラットフォームグループのSREとして活動しています。
入社してまだ2ヶ月程ですが、記憶が鮮明なうちに感じたことを残せればと思い入社エントリを書きます。
これまでの経歴~大手Sler/IT企業での経験~
私はこれまで2度転職し、ニーリーが3社目となります。
1社目は新卒で株式会社日立ソリューションズというSIerに入社し、システムエンジニアとして活動していました。電機メーカーの電子発注システムや宅配事業会社のコールセンター・販売管理システムなどのWeb系の業務システムに携わることが多く、要件定義から設計、開発、テストまで一連のフェーズを担当していました。
新卒からSlerの道を選んだ理由
数ある業界の中から、最初にSIerの会社を選んだ理由は3つあります。
1つ目は大学時代に情報工学科を専攻していてコンピューターの仕組みやシステムの設計手法などを網羅的に学んでいたので、それが活かせる業界に就職しようと考えたからです。
2つ目は要件定義から開発、テスト、設計に至るまでの工程を一気通貫でできる会社だったことです。開発だけに携わるのではなく、クライアントと何を作り上げるかを議論するところからはじめ、実際に構築する仕事がしたいと考えていました。
3つ目はクライアントの業界も幅広いため、他の業界の仕事を希望すれば、社内異動で携われるだろうと考えたからです。
よりBtoCサービスへ携わりたいという思い
SIerで数年働きその後、ヤフー株式会社へ転職しました。
システムエンジニアとして働く中で、より多くの方が利用するBtoCのサービスに携わることと、より開発にコミットする環境に身を置きたいという思いが強くなったのが理由です。
転職後、最初はYahoo!メールを担当し、バックエンドシステムの大規模リニューアルに関わりました。主に、業務ロジックを司るAPIやIMAP/POPといったメール特有のプロトコルを提供する部分の開発をおこないました。大規模リニューアルのリリースを経験し、2年ほどしてSWATという部署へ異動しました。
SWATとは特定のサービスには所属せず、横断的にさまざまなサービスに対して技術的な支援をおこなうチームです。要請に応じて短い期間派遣され、任務が完了したらまた別のサービスへヘルプに行くという活動をしています。
SWATではPayPay株式会社やワイジェイカード株式会社(現PayPayカード株式会社)といったグループ会社のサービスからYahoo! JAPAN Tech Conference用のオンライン開催システム開発、DS.INSIGHTというデータソリューションサービスの立ち上げなどさまざまなサービスの支援活動をおこなっていました。現場では開発だけでなく、QAや負荷試験、テスト方針と環境の整備、タスク管理などさまざまなことを経験しました。
SWATとして2年ほど活動したあとはPayPayフリマへ異動し、現職と同じSREでチームリードとして活動していました。PayPayフリマのSREは私が異動したタイミングで発足したチームだったので、その立ち上げとして組織の定義付けからはじめ、SLI/SLO(= サービスの健全性を図る指標)の定義、運用をはじめたり、可観測性の改善や負荷試験などをおこなっていました。
ヤフー株式会社で6年ほど勤務し、国内最大級の規模のBtoCサービスに深く関わることができ、転職理由としてあげていた希望もほぼ叶えられたと思います。
特に最後に所属したPayPayフリマで初めてSREという仕事に出会えた経験は、今後のキャリアを考えるうえでとても影響が大きいものでした。異動するまでは「SREって何やるの?」くらいの状態でしたが、取り組むうちに「自分に合っているかも」と思い始めるようになったからです。SREの仕事の目的は信頼性を確保することであり、パフォーマンスに問題があれば調査して、データを可視化し、システムに何が起きているのかを把握します。このデータドリブンなアプローチにおもしろさを感じ、希望ではなく根拠をもって仕事を進めたい自分のスタイルにも合っていると感じました。
SREとしてのキャリアをもっと積んでいきたい
一方で、SREとしてのキャリアを今後も積んでいきたいと思うようになったことが転職を考えだした理由でもあります。当時は転職の思いがそれほど強かったわけではないものの、自分の中でSREとしてよりスキルアップできる環境に身を置きたいと考えるようになりました。前職では大きな会社で分業も進んでいたため、たとえばサービスに所属しながらインフラまで含めて携わるといったことは難しい状況でした。また、社内でプライベートクラウドが提供され、その上で開発することが主流であったため、一般の技術に疎くなってしまうのではという恐れも感じていました。こういった理由から積極的ではないものの転職を考え始めました。
ニーリーに入社した理由
そんな中で、ニーリーと出会ったのは転職エージェントからの紹介がきっかけでした。転職活動をする上で次の3点を軸としていました。
ニーリーのSREチームは立ち上がって1年くらいで、前職での経験を活かしつつ新たな経験を積めるフェーズだと思いました。また、今では一般的かもしれませんが技術的にもAWS上にサービスを構築し、IaC化や、Datadogといったモニタリングシステムの導入も進めており、パブリッククラウドやSaaS技術を組み合わせている環境だったのも自分には魅力的に映りました。そして、カジュアル面談でCTOの三宅さんから、「社会課題を解決したい!」という考えや、面接で代表の佐藤さんから駐車場を起点とする今後の事業展望やプロダクトに対する考えを聞き、可能性を感じたのと同時にプロダクトに対する熱量もすごく感じることができました。その熱量が転職を決断した決め手になったと思います。
現在の担当業務と、入社して感じたこと
現在は、Park Direct(パークダイレクト)のSREとして日々の運用で発生するシステムエラーやパフォーマンス低下の調査などをおこないつつ、サービスとしてメール関連の課題があがっているためその対応をおこなっています。また、最近SLI/SLOの運用を開始したので改善、見直しなども担当しています。
23年3月に入社したばかりで日は浅いですが、ニーリーに入社して感じることを「人」と「業務」の観点から述べたいと思います。
まず、「人」の観点では、メンバーの会社やサービスに対する熱量の高さです。
実際に自分も社員となり、全社会や看板選手権(街で見かけた月極駐車場の看板の写真をslackに投稿し営業につなげるための取り組み)、Slackの投稿などでも、いろんな部署のメンバーが意見を投稿していたり、事業目標を達成するために最後まで粘る姿勢だったりを見てきましたが、非常に熱量を感じています。
また、ビジネスサイドの方々のシステムに対する感度もとても高いと感じています。
SREチームでは月に1度、月報という形で取り組みをまとめてSlackで共有しています。機能の開発をしているチームではないため表には現れない取り組みが多いのですが、それを見たビジネスサイドの方から「こういうことも可能では」という提案や要望をいただいたことがありとても驚いた記憶があります。
システム側の取り組みについても他部署の方が関心をもち意見をもらえるところは、ニーリーの良さであり事業に対する熱量の高さゆえだと思います。
そして、「業務」の観点でいえば、ボトムアップで課題を解決できることです。
SREチームでは3ヶ月ごとに次の3ヶ月で取り組むトピックを決め、担当をアサインして進めるというやり方をとっています。各トピックに対してある程度の方向性はその場で決めるものの、具体的な内容や進め方についてはメンバーが自ら考え進めていくことになっています。また、取り組むトピックについても3ヶ月で見つけた課題などを各自が記録し、話し合って決めていくようになっています。
メンバーでもボトムアップに課題を発見し、改善をしていくことができる点はとても良い職場だと感じています。
一方で、働く上で難しさを感じている部分を挙げるとすれば、コスト意識を持つことです。
前職では多くのものがプライベートクラウドとして提供されていたため、良くも悪くもあまりコスト意識を持たずにサービスに集中できる環境でした。ニーリーではパブリックなクラウドやサービスを利用してプロダクトを提供しているため、設計や運用などの考える要素の一つにコストを含める必要があります。この点は前職と違い自分にとっては難しく感じています。
これからの目標~SREとして目指したい像~
ニーリーでの今の目標はSREとして「サービスの信頼性を落とさないようにする」ことです。ただし、過剰な信頼性を求めすぎず、素早く効率的に顧客に価値を提供できるようアジリティを落とさないことも同じくらい重要だと思っています。少し抽象的かもしれませんが、バランスをうまく取りながら快適なサービス提供を続けていきたいです。
また、ニーリーにおけるSREの真の立ち上げもしていきたいです。オファーレターをいただいた際に、三宅さんから「SREチームの真の立ち上げ」に貢献してほしいとのメッセージをいただきました。SREチームは発足してから日が浅く、理想とするSRE像に届いていない状態です。システムだけでなくサービス全体の信頼性を見ていけるよう取り組んでいきたいです。
個人的な目標としては、SREとしてスキルを高めていくことです。仕事としても個人としても恥じないことをやり続けたいですね。
ニーリーは、自分のやりたいことが明確で、実現したい熱量があり、それを説明できる人であれば、実現に向けて取り組んでいけるチャンスがある会社だと思います。興味のある方はぜひエントリーしていただきたいです。
株式会社ニーリー プロダクト開発本部 プラットフォーム開発グループ
宮後 啓介 Keisuke Miyaushiro
2011年に株式会社日立ソリューションズに新卒入社。Web系業務システムのスクラッチ開発に従事。2017年2月にヤフー株式会社に入社。Yahoo!メール、PayPayフリマのサービス開発やSWATとして複数サービスの開発支援に従事。2023年3月に株式会社ニーリーに入社。
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