コーポレートエンジニアと総務から事業成長を促進させる〜事業成長に欠かせない環境づくりとは〜
はじめまして。株式会社ニーリーでコーポレートエンジニア(以下、CE)と総務グループでマネージャーをしている、古屋と申します。2022年8月にニーリーに入社してちょうど1年が経とうとしているタイミングで、これまでを振り返ってnoteを書いてみようと思います。
私は当初CEでの採用でしたが、あることがきっかけで総務も兼務することになりました。ニーリーにおけるCEと総務の役割や目標を、私のキャリア観も交えながらお伝えできればと思います。
これまでの経歴―言い訳できない環境に身を置くことが成長のカギ
大学院を卒業後、新卒で日本電気株式会社へ入社し、28歳でグリー株式会社へ転職をしました。ニーリーは3社目になります。
1社目ではNECラーニング事業部でIT研修や新人研修の講師を担当。仕事はやりがいもあり手ごたえも感じていましたが、社員が数万人を超える組織では、良くも悪くも仕事が分業されているので、自分の可能性をもっと拡げたいと思うようになりました。同時に、幼い頃にゲームが好きだったのですが、家にゲーム機がなかったので父のパソコンを借りてゲームを(といっても本当に簡単なものですが)自作していました。その経験がのちにプログラミングを始める現体験にもなっており、仕事でもものづくりへ携わりたいという気持ちがずっとありました。
そのタイミングで、大学の後輩から誘われたグリー株式会社の勉強会に参加。当時のグリーはSNS『GREE』を展開していました。勉強会の中で、自分と同年代の人たちが大きな裁量を持ってものづくりに取り組んでいる姿に衝撃を受け「自分もこの環境に飛び込んでスキルや経験を磨きたい」と思い、転職を決めました。
入社当時のグリーは社員37名ほど。人数が少ないからこそ一人ひとりに与えられる裁量は大きく、その分責任も重い。それまでWebとは無縁の世界で生きてきたこともあり、慣れない仕事にプレッシャーや苦労を感じることもありましたが、言い訳できない環境に身を置くことで、自分が成長している実感を持てたのは嬉しいことでした。
コーポレート部門の仕事と出会ったのもこのときです。ものづくりがしたいと飛び込んだグリーでしたが、働くうちに自分の強みが見えてきました。自分はきっと、従業員の皆さんが働く環境を整えてサポートする役割が向いているのではないかと思ったのです。直接プロダクトを作ることだけがミッション達成の方法ではない、働く環境を整えることでメンバーの仕事のスピードや効率を加速させ、事業成長につなげることができるのだと気づいたことは、その後の自分のキャリアに大きな影響をもたらしました。
ニーリーに入社を決意した3つの理由
15年と長く働いたグリーをやめて、ニーリーに入社を決めたのには3つの理由があります。
1.立ち上げフェーズの企業の成長に貢献できる
転職を考えたのは、段々と組織も整い自分がやれることはやりきった感覚があったからでした。そのため今回の転職では、自分にとってチャレンジングな環境であること、これから成長する企業の課題解決に携われることを重視していました。その点ニーリーはまだまだ事業が伸びていくフェーズであり、拡大のための課題も山積みです。ここであれば、自分の持っている経験を活かしながら事業成長に貢献できるのではないかと考えました。
2.プロダクトの可能性と、泥臭いことをやりきるカルチャー
正直、最初に駐車場ビジネスと聞いたときはあまりピンと来ませんでした。しかし面談で話を聞いてみると、イメージが大きく覆されたのです。
ニーリーが提供する『Park Direct』は、単に月極駐車場の契約を便利にするサービスではなく、その先にもっといろいろなサービスを提供する余地がある、スーパーアプリのようになる可能性のあるSaaSなのだと気付き、とてもわくわくしたのを覚えています。
それに、泥臭いところがとても良いなと思ったんです。駐車場ビジネスはこれまでデジタル化が中々進みづらい業界でした。そんな業界をDX化していこうとすることは、地道で骨の折れる作業を避けては通れないと思っています。例えば、駐車場ビジネスにはオーナー、不動産管理会社と駐車場の借主が関わってきます。この三者を巻き込んでサービスをしっかりと練り上げていくには、現地に足を運び対話をしながら紙ベースの業務フローを伴走しながら変革していく、物理的なコミュニケーションが絶対に必要です。
ニーリーはテックカンパニーとして、駐車場のDXに正面から取り組んでいました。世の中ではDXだ、ITだという話を良く聞きますが、ニーリーほどこの泥臭さも踏まえて本気でやりきろうとしている企業はないのではないかと思っています。
3.コーポレート部門への期待値の高さ
面談で話をする中で、経営陣がコーポレート部門に求める期待値が高いことや、しっかりと向き合って議論する時間を作ってくれる環境だとわかったことも、入社の決め手の1つです。ニーリーではコーポレート部門をコスト部門だと思っておらず、競争力の源泉だと考えています。私は従業員を支えることで事業成長へ貢献したいと思っていたので、そういった考えの方たちと一緒にやっていきたいと心から思えました。
また、自分がキャリアとして経験を積みたかったセキュリティに対する課題意識が高いということも大きかったです。
入社して1ヶ月弱、オフィス移転のPMをやることに
私は現在、CEと総務のGMを兼務しています。もともとはCEとして入社したのですが、入社直後に転機が訪れます。当時、オフィスの移転が進んでいて、私も入社前に「ルーターの移動くらいはしてもらうかも」という話は聞いていました。いざ入社すると、新しいオフィスのネット契約やら何やらを頼まれるようになり、そのままオフィス移転のプロジェクトマネージャーを任されることになったんです(笑)。
入社してすぐの抜擢だったので多少の驚きはあったものの、周りを見渡すと、今自分がこの役割を担うことが会社にとってベストだと感じました。それに私が一番大事にしているのは、主力事業の『Park Direct』を成長させるため、自分の持っているスキルや経験をフル活用しつつ、新しい可能性も広げていくこと。オフィス移転のPMの経験は、まさに自分の軸にマッチした出来事でした。
CEと総務の共通点―従業員が安全かつ効率よく働ける環境作り
CEと総務は、従業員が安全に効率よく働ける環境を作ることがミッションの共通点だと思っています。そのミッション達成のためにITを活用するのがCEで、IT以外の部分を担うのが総務という考えです。
コーポレートエンジニア(CE)
社内IT環境の整備を通して、セキュリティ対策の推進やメンバーの生産性向上に寄与し、会社の経営課題を解決していくのがコーポレートエンジニアのミッションです。具体的な業務としては、社内で使うSaaSや情報端末の運用ルール整備、関連する業務フローの構築、セキュリティ施策の策定と推進、自動化によるトイルの削減などを行っています。
セキュリティ施策に関しては、ただセキュリティを強化すれば良いというわけではありません。セキュリティを強化するとインシデントは起きづらくなりますが、一方で業務が複雑になり事業の成長スピードを阻害してしまう可能性があります。セキュリティと業務効率性を高いレベルで両立させることも、コーポレートエンジニアに求められていることだと考えています。
総務
スタートアップではよくあることですが、ニーリーでは今まで総務に相当する業務を一人の担当者が他の業務と兼務しながら捌いてくれていました。会社の状況をよく知っている人の作業なのでスピード感がある一方で、その人しか分からない仕事が発生してしまったり、何がどの程度の作業量なのか全体像の把握やそれに伴うルール整備にはまだ手が付けられていませんでした。総務の仕事は会社によって定義に幅があるため、まずニーリーの総務は何をするべきチームなのか、どのようなサービスをどのような業務フローで提供するべきかを定義、型化していくことから始めています。
購買管理におけるデバイスの標準化を例にあげると、対象者に必要十分なスペックのデバイスを提供できるよう、業務内容の調査をした上でCEとも協力しながら最適な仕様を決めて、調達方法の選定から予算提案、購入後の運用ルールまで決めていきます。
購入したデバイスを効率良く安全に利用するためには、資産管理も適切に行う必要があります。利用者や在庫を正しく把握することで、紛失リスクへの対応が早くなったり、稼働率が上がってコストが最適化されます。結果として、より重要な施策に投資できる環境が整います。
ルールを作ったら、背中を見せるのもCEと総務に必要なこと
従業員に対して見本となる行動を見せることも両者の大事な役割だと感じています。セキュリティ施策もコスト管理も現場に根付かせることが重要ですが、まずはCEや総務が策定されたルールをどのように運用していくのか手本を見せることで、従業員の皆さんが取り組むハードルを下げることも大切なのではないかと考えています。
これからの目標―事業の成長スピードを止めない施策
今後、コーポレート部門としては様々な規程類のブラッシュアップやそれに伴うオペレーションの構築などに取り組みたいと思っています。
例えばISMSの改定に関して。改定にしっかりと対応することはもちろん、それを良いきっかけとして社内のガバナンスを高めていきます。弊社はお客様の個人情報を取り扱っている企業なので、お客様から「ニーリーに任せておけば安心だ」と思ってもらえる企業でなければなりません。
また、入社理由のところでも書いたように、ニーリーはこれからより広い事業展開を見据えており、モビリティプラットフォームへ進化していくと信じています。それによって、クライアントやカスタマーの利便性は向上しますが、取り扱う情報も各段に増えるので、情報漏えいに対する対策の重要性が高まります。インシデントが起きてから手を打つのではなく、事前に起こりうる事態を想定して施策を計画していく。そうした取組みに力を入れ、事業の成長を加速させていきたいと思っています。
今後一緒に働く人へ—ニーリーで自分の可能性が広がる
ニーリーは自社開発のテックカンパニーでありながらも、社内のエンジニア比率は高くありません。言い換えると、エンジニア一人ひとりに求められる期待値が大きく、活躍できる範囲がとても大きいです。開発組織のnoteでも発信していますが、事業の成長に必要だと思う事があれば、エンジニアも職種の垣根無くどんどん事業に染み出して企画や提案を行っています。特にCEは全社的に関わる施策やサービスが多いので、自身の経験の幅は間違いなく広がると思います。
また、未上場のスタートアップへの入社はリスクだと考える人もいるかもしれませんが、私はそうは思いません。成長中のフェーズであればチャレンジしがいのある課題が沢山ありますし、そのような環境下で優秀な人たちと切磋琢磨することで得られる経験は何事にも代えがたいです。仮に会社がなくなってしまってもその経験は残りますし、他の会社で活かすことができます。大きい組織では得られない経験が、立ち上げフェーズの会社では得られるのです。
ニーリーはまだまだ課題も山積みで、取り組みたい施策だらけのブルーオーシャンです。ぜひ事業を応援したい、言い訳できない環境に身を置いて自分を磨いていきたいと考えている人たちと一緒に、ニーリーの事業を加速させていきたいと思っています。
株式会社ニーリー
プロダクト開発本部 コーポレートエンジニアリングG グループマネージャー
コーポレート本部 人事部 総務G グループマネージャー
古屋 高宏 Takahiro Furuya
2005年、日本電気株式会社に入社。NECラーニング事業でインストラクターを経験後、2007年にグリー株式会社へ入社。携帯ゲームの運用に関わる傍ら、従業員向けにサービス提供をする情報システム部を担当し、数十名から3000名規模の従業員数の変遷を経験。2015年からは ServiceNow による IT Service Management の立ち上げを牽引し、2022年8月に株式会社ニーリーに参画。
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